5日目 月曜日
第17話 点心
今日は朝から
昨夜投宿したのは郊外のホテル。ペナンでは名門ホテルの朝食ビュッフェに想い焦がれたポーリィさんも、此処の朝食に未練はないらしい。
幾度か触れた通り、マレーシアは外食する家が多い。朝から
マレーシアに限らず、アジアは子だくさんの家庭が多い。増え続ける子供たちの数に追いつかない学校設備と教員たち。政府の出した答えは、午前・午後の二部制だった。
二部制を採用するのはマレーシアだけではなく、他の国でも同様の制度が見られる。それだけ合理的で合経済的であることの証左なのかも知れない。多くの先進国が辿った道を
幾つも連なる中華レストランを通り過ぎて、一軒の店の前に立つとポーリィさんは迷わず中に入った。
「食べるなら
客家、広東、
無論、茶と云えば烏龍茶。食事だけでなく茶を
彼女自慢の客家の点心だが、他との微妙な違いを感じる繊細な舌を、私は
ワゴンに乗って運ばれてくる皿を次々
白い皮に包まれた、
朝から箸が止まらない。至福の悩みだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます