五月雨の

あの日からずっと

僕は

僕のこころのうちの奥から

小さく咲いた

あの花を

芽生えさせた

あのこころ

それはきっと、

違う、絶対

とても

いや、ものすごく

おいしいのだろう


僕のこころのうちの奥

それは

僕にはわからない

それは

僕にもわからない

それは

人にはわからない

それは

人にもわからない

それは

何にもわからない


そのこころ

   と

あのこころ


小さなこころは大きくなって

やがて心を枯らしていった

沢山...

雨の降った、降っていた

そんな日のことだった

雲は、雨は、雫は、

静けさばかりを呼び寄せる。

だれも知らない

臆病凶暴

或る物語生死の狭間にて


誰にも、見えない

なにも、わからない

どんな困難が あろうとも

なにも築けない

誰も、気付かない


{目に見えてなどいないから}

{こころは感じていないから}


そんなこと 知る由もない

誰も 彼も

どんな、人間も

どんな、動物も

どんな、植物も

どんな、生物だろうとも


なにも 関係はない


どんなに、知識を得ようとも

どんなに、生きていようとも

どんなに、苦労をしようとも

どんなに、邪知であろうとも


全知全能の神でさえ


ることは赦されない


五月雨の、

五月雨を、

五月雨が、

五月雨も、

五月雨の。


続きは...。




誰も............。ね





誰も、知らない

誰も、知らない

誰も、知ろうとしない

誰も、知ろうと想わない

誰も、彼も


なにも、知らない

なにも、知らない

なにも、知ろうとしない

なにも、知ろうと想わない

なにも、かも


故に、、、


本当に、永久に、永遠に、



『そう、だろう?』

「なにも、ない?」

『そう、さ』

「本当に?」

『本当に、』


『“ナニモナイ”』



ーー完ーー


あとがき

変な作品かもしれませんが、最後まで読んでくださり有り難う御座います。

最近、結構忙しくてなかなか書けずにいたのですが、ちょうど暇だったので更新しました☆

 さて、本作品は読み切りの短編になります。僕のこころから、他者の目線から、或る日の物語はいったい誰のために作られたのか、『僕』とは一体何者なのか。どこから眺めるかによって、どんな物語でもいろいろな読み方が楽しめます。因みにこの作品も恋の物語として作っています。恋っぽくないとかいわないでくださいね!作者にとって、恋とは未知なる感情ですから。

※とても変な作品に見えるかもしれませんが、あまり意味がわからない、理解不能である、などといった質問等はお断りです。ご自身でお考えください。個人で解釈していただいて結構です。

 これからも時間を見つけてちょこちょこと更新していきたいと思いますので、そのときは是非、覗きにきてくださいね!お待ちしております。また、お会いできる日まで。

  ~鷲ノ手~





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ナニモナイ 鷲ノ手 @28TH

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