第3話  猛毒親 大昔のお坊ちゃまクン

そんなこんなで、終戦を迎えた彼は、東京タワーを臨むホテルに、就職を果たします。

おこづかいの三分の一のサラリーが気に食わなかったのか、得意の英語を活かせないドアボーイのポジが気に食わなかったのか、わずか三年で職を辞します。

最初は、誰でも、そっからでしょう?

米兵さんは、宿舎があるのだから、そう毎日毎日は、いらっしゃらないでしょう?

そもそも、あなたにサービス業は、無理。

果てしない自己評価は、彼の転職を拒みました。

たった三年の在籍で、生涯、同期会には、出席し続けました。

流行り知らずのラーメン屋の親父と名乗っていたかは、どうか??

さて、次稿は、そこそこ頭がよくて、ほどほど可愛くて、手先の器用さは、私のような不器用者からしたら、神でした。

戦後の男不足に、関わらず、引く手あまたというのは、本当だと思います。

幾たびか、見合い相手をお断りして、彼女は、よりにもよってに、嫁ぎます。

           つづく

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猛毒親 @ran0602

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