時短ラブストーリー

黒幕横丁

多忙らぶコレクション

「久々に恋愛シミュレーションとかやってみたいけど、いざやるとなるとストーリーが長くてなかなか出来へんのよなぁ。なんかええゲームねぇかなぁ? ん? なんだこの多忙らぶコレクションって、へぇ。忙しい人でも出来る恋愛シミュレーションゲームかぁ。面白そう、やってみよ」

『多忙らぶコレクション!』

「わー、可愛い女の子いっぱいおるやん。忙しくてもこういう女の子と交流を深められるってええゲームやん。早速スタートっと」

『わー、遅刻遅刻』

「俺、パン食べながら遅刻遅刻って叫んでるやん。鉄板のネタやなぁー。これは曲がり角で女の子とぶつかって出会うっていう流れやな」

『キャッ』

「ほれぶつかった。それにしてもツインテールの可愛い女の子やなぁ。この子サイドの話が始まるんやな。ん? 何か二択出てきたな。じゃあ、ちょっとこういうゲームっぽく、おい!ちゃんと前見て歩けよっていう選択肢を選んでっと」

『は? そっちの前方不注意でしょ。マジでキモいんだけど』

『BADEND』

「終わったーーーーー。秒で終わってしまった。やっぱり印象最悪の選択肢を選ぶとそうなるわなぁ。じゃあ。最初からやり直して、出てきた選択肢の印象のいいヤツを選択っと」

『あ、私の方こそ余所見をしてたみたい。大丈夫? 怪我は無い?』

「やっぱり最初の印象って大事やなぁ。ココから色んな話が始まるから楽しみや」

『こうして、俺は美由紀と出会い、なんやかんやあって伝説の金柑の木で告白することが出来た。これからも幸せが続くことだろう』

『HAPPYEND』

「いや、早い早い。いくらなんでも時短が過ぎる。確かに忙しかったらストーリーがなかなか進められないとは言ったけどそうではないんよ」

『オールクリアおめでとうございます!』

「しかもまさかのオールクリアだったー! コレクションじゃないんかーい!」

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時短ラブストーリー 黒幕横丁 @kuromaku125

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