エピソード3 ~海老名の誕生日パーティ~

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「ドラドランドへようこそ」

 ドラドラエビは言った――楽しそうな顔でね。


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 今日は、海老名の誕生日。

 だから、ホンダエビとトサカエビとみやうちエビが海老名の家にやってくる。トサカエビはケーキを用意している。トサカエビは、ケーキを一年かけて作ったらしい。


 しばらくして、みんなが来た。トサカは、箱や袋に入れずに直接手でケーキを持ってきた。ぐちょぐちょに潰れていて、一年もかかったので半分腐っている。

 海老名は、

「あ、あ、ありがとう……」

 と、嫌そうな返事をした。海老名はその後、トサカがトイレへ行った隙にごみ箱へ入れた。ホンダは誕生日プレゼントに、自分の作ったゲームを持ってきた。題名は、〝ホンダエビーン〟。

 そのゲームは――

 腹のところに文字が書かれたエビが、画面にたくさん現れ、その中から「ホンダ」と書かれたエビを探すものだ。

 とても簡単で、可能なことが少なすぎる。しかも、途中でバグが頻繁に起こる。

 海老名がプレイした瞬間、バグが大量に現れて、クラッシュしてしまった。

 トサカはそれに大笑いした。

 海老名は、「お前、ケーキ腐らせたこと忘れてないだろうな!」と心の中でツっこんだ。

 そしてそれから、みやうちは泥棒をして、にんげんのTシャツを持ってきた。

 もちろんエビは着ることができない。

「ああもう、なんでこうなるんだよおおおおおおお!」

 海老名は叫び、その場に倒れこんだ。


 ――こうして、最悪の誕生日となった。









次回:「エピソード4 ~ドラドランドへようこそ!~」

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海老名物語 星色輝吏っ💤 @yuumupt

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