まだまだ

 言いかけた言葉を飲み込む――のではなく、ただ言葉が出なかっただけかもしれない。






















私の名前は何だったのかと、忘れたわけでもないのに、言って泣いた。






















そして咆哮。狼狽。



















私の名前は……。






















痛いなあ。苦しいなあ。悲しいなあ。




















そんな感情しか浮かんでこない。






















嘘つきだ。






















何もないのに、なんでそんなネガティブな言葉しかないんだろう。























私には、これしかないみたいだ。





















まだ何も始まってもいないのに。























終わってすらいないのに。






















私の名前は……。






















「俺のところに来い」























そういった誰かが、





















消え去って























何もなくなったけれど、





















そこで私は私になったのであるから、























まあ私の始まりは底みたいなもんだな























っていつも思ってる。























思って全部誤魔化してる。























夢を見ているときも、なぜだか不思議なことが起こっても、変な気分がしない。
























それが自然であるかのように。

























つまらないものを見た、























と思うことはあるが、



















面白くなかった、






















とは絶対に思わない。

























自分でも私が狂ってしまったのをわかっている。























分かっているからこそ、私は狂っている状態で、



















のうのうとゲームができるのだ。できたのだ。






















素晴らしき世界。





















……愛してる。

























これは私だけの話。






















だけれど、誰にでも起こり得る話。



















ありがとう。



















そんな気持ちにあふれている。
























これはいつかのあなたの物語――――


























――――かもしれない。



















それを誰かに伝えられる























そんなものがここにある。





















いつかきっとかなえて見せる























そんな希望を抱いて――




















Thank you very much. I was happy. I love you. I hope you are happy because your happiness will be my happiness.

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