ふぁひfひあhfはhfはふぁhぎは
星色輝吏っ💤
ようこそ
これは、いつかのあなたの物語。
あなたは、道に迷っていた。
見知らぬ場所。
見知らぬ人が、たくさんいる。
でもなぜ? ただ角を曲がっただけなのに。
元来た道を辿っても、見覚えのある場所は全くない。
突如異世界にでも飛ばされたのだろうか。それともこれは夢か?
夢ならば、いつから夢だったのだろう。
なにもわからない。
憶えていない。
ひょっとすれば、記憶喪失か。
かもしれない。
きっとそうだ。
たぶん、記憶喪失だ。
思い出そうとしても、思い出せない、思い出せない。
何も残っていない。
形には残らず、頭の中にだけ残るものはたくさんあるが。
頭からも消えてしまったら、どこを探しても見当たらない。
パソコンの“ごみ箱”みたいな機能でもあったらなあ。
すぐに元に戻せるのに。
今日はついてない。
……いや。
よく考えたら、私は何にも覚えていないのだから、もう何日もこの辺をさまよっているかもしれない。『角を曲がった』という記憶は、かなり昔のものなのかもしれない。
私は何をした。
未知の世界への扉でも開けてしまったのだろうか。
きっとそんなんじゃない。
もっと何か単純なものであると信じたい。
小学生の私でも――って私の体は大人じゃないか。
じゃあ私は小学生のころまでの記憶しかないってこと? ――いやいや。違う。私が覚えているのは『角を曲がった』記憶だけ。一人称の視点だから、私の姿までは覚えてないけど。
一人称の視点……? それだけだったら、ゲームでもおかしくないじゃないか。
ゲーム……? そうだった。私は…………
VRゲームをしていたんだ。
あなたはVRゴーグルをはずして、言う。
「気持ちよかったあ」
――まだ記憶は元に戻っていない。
これは、いつかのあなたの物語――
――かもしれない。
❤おわり❤
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