最終話『未来の予感』
―時は立ち、大学生となった○○、北人とは今でも付き合ってる―
「優奈?」と北斗の呼ぶ声に振り向くと唇に暖かさを感じた。「不意打ち笑」と笑う北斗に頬を染める優奈だった。そして二人は今、同棲をしている。
「優奈っ」と深いキスをしながらも手が服にかかる。「北斗、待って!」と初めての事だからと躊躇したが、「今日は特別な日だから」と微笑む。そう今日は二人が付き合ってから5年目の春だった。
今夜はきっと甘い夜を過ごしたのでしょうか?
翌朝、起きると隣には愛しの北斗が居て、カーテンから薄らと太陽の光が差し込んでいた。“今日もいい日になる”と思いながら北斗の顔を見ていると「あんま見んなよ」と目をつぶったままで、起きていたのだ。「起きてたん?笑 恥ずかしいよ」と頬を染めると北斗はそっと起き上がりキスをした。
今日は大学も休みで、遥と拓海に会う約束をしており、約束の場所に向かった。
遥「優奈〜!久しぶり〜!」と昔の様に抱きつこうとするが、拓海に止められた。「遥、またお腹大きくなった?」「まぁね笑」と遥は妊娠していた。
「へぇ〜拓海がパパになるのかぁ〜」「何だよ笑」と幼馴染らしい会話だった。「いいな。もし私も子どもが産まれたら遥の子どもと遊ばせるねっ」と優奈の発言に「あれ?優奈なんか丸くなった?てか甘え上手になったの?」と上から目線の遥だった。「なんか最近、優奈が子ども化してる笑」と北斗が言うと少しハブてると3人は笑う。
そして、半年後に優奈はママとなった。
可愛くスヤスヤと寝息を立ててねむっている華那(かな)。「可愛いなぁ」と北斗は華那の傍に行く。「ちょっと、華那が起きちゃうからっ!」「悪ぃ笑」と話しているとインターフォンが鳴り、出迎えると遥と拓海、未来(みく)がいた。
そしていつしか華那も起きており、「華那〜遊ぼ」と未来と華那は一緒に遊んでいた。そんか2人を見ながら優奈たちは話し出した。「うちらみたいになんのかな?」「さぁ?でも、未来は華那ちゃんの事好きみたいよ?笑」と遥の一言に動揺する北斗と拓海だった。「なら、うちらみたいにずっと一緒かもね笑」と優奈は微笑ましかった。
さて、未来と華那が大きくなる時には二人の関係はどうなっているのだろうか。きっと互いに惹かれ合う優奈と北斗、遥と拓海の様になると信じている。
片思いから始まる恋もある。恐れないで自分の気持ちには素直になる事から幸せは訪れるから。
『君にこの想い、届けます【片思い】』 新米chan @shinmai2022
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