独占力

興梠司

第1話

【拝啓 高橋和樹様】

私はいつも貴方の隣で貴方を見ています、私には貴方がいなければおかしくなりそうです、貴方は私のものであって欲しいと思っています


毎日2行だけの手紙、僕はおかしくなりそうだ、

どこのだれかわからない相手から毎日届く。

時々どこかで見られてる気もする、僕は女子になにかをした覚えもない


覚えのない手紙ほど怖いものはない、僕は殺されるのかもしれないと最近思うようになってきた。

_________


何故私の気持ちに気づいてくれないんでょうか?

私は貴方に助けられてここにいます

私師の存在には気づかれないでしょうが私は貴方が好きです

毎日手紙を送り続けます

_________________


僕は送り主が誰だかわかった

二年前ホームで自殺をしようとしていた子を助けた子だ

今更になったなんで俺のところなんかにくるのだろうか

僕にはわからなかったし、怖かった

何日たってもこの手紙が届く

警察に相談したけど警察は扱ってくれなかった


___________

3ヶ月たって気づいてもらえないなら

私は。。。貴方の前の電柱の前で首を吊ると決めた

貴方はそれで私に気づいてくれるはずだ

___________________

手紙から三ヶ月後僕の自宅の前から自殺遺体が発見された

僕は、すぐあの子だと思ったけど見に行くことはしなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

独占力 興梠司 @asahina0606

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ