出会いと別れといえば
武藤勇城
本編
80文字で別れを描きました(?)
異様な声が庭先から響いた雨の朝
変だなと扉を開けた出会いの生起
はげしい雨音が四方八方から響き
前も見えない中で確かに聞こえる
夜になるも鳴き声止まずマズいと
泣く声の元を探し回ると小さな体
きっと生まれて間もない低い体温
声上げて必死に母親を探す仔猫が
弱々しく僕の手に縋り付く懸命な
くろしろ模様まだ瞳も開いてない
明かりの下で濡れた体拭くと鎮静
日の光すら見えていないだろうか
病なく育てと祈る元気に健やかに
院長に相談食料確保の目途で一息
へぼ親で子育て経験ないけど僕を
とうさん猫と慕い追いかけ指吸引
思うに母猫も我が子の鳴き声聞き
いますぐ落下点から救出したいと
就中連れ帰りたいと強く思いつつ
寝床に戻ってしまい救出を諦めた
後髪引かれつつ諦めた愛し我が子
悔いも残るだろう目を離した仔猫
のら猫にも母親の愛情はあるもの
トニカク拾ったズブ濡れ猫の赤御
ゲットした猫用ミルクで全身全霊
はは親役を務めようと決意するが
今まで未経験どうかと思ったけど
もうちょっと慣れれば大丈夫そう
抜け目なく育てて行けるだろうか
けい験不足で何かあったらと不安
ぬこ好きな親戚の助けもあるから
何とか頑張り子育てして行こうか
かわいい寝顔で僕の心配をよそに
出したミルク飲み干し仔猫は安眠
きみは何の夢を見てるのか腹膨れ
たまに寝言を呟いていたねとりま
のら猫が家族になった日を記録す
できればただ元気に育ってくれよ
はつ邂逅記念永久保存しておこう
?年5月某日新しい家族とともに
出会いと別れといえば 武藤勇城 @k-d-k-w-yoro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます