トロイメライスクール

こしあん

第1話 学園一の美女ラプンツェル

トロイメライスクールに通う私は学園一の美女ラプンツェルと汚い男どもから呼ばれてるわ。ふふっ今日も髪型がよく決まってるわ。


「プレッツェルちゃ〜ん、また鏡みてニヤニヤしてる〜。ワタシのお母様みたい〜」

「プレッツェルちゃんって誰よ!?私の名前はラプンツェル。それとあなたのお祖母様と同じにしないで頂戴」

「お祖母様じゃなくてお母様だよ〜ひどいなぁ🥨ちゃん」

「絵文字になってるっ!!」


呂律があまりまわっていないムカつくこいつは私の下僕その1の白雪姫。授業中ずーっと眠っていて、全然目を覚まさないことから爆睡魔と先生方から目をつけられている。


「ラプンジェルちゃん、今日も髪型決まってるね〜リンゴのスライスみたいだよぉ」

「ぬるぬるしてそうな呼び方ね…まぁ、私の髪型はいつも決まってて当たり前よ!」


リンゴのスライスってどういうことかしら?白雪はリンゴが大好物だから多分褒めているのよね。リンゴが好物…家畜みたいね。


「でも、今日は体育があるから崩れちゃうね〜どろっどろっのジャムみたいに」

「え」

「あれ?知らなかったの?今日は1時間目から長距離走だよ〜」


チョチョチョウキョリソウ?


ガタンッ


「私としたことがなんてことなの!!木曜日気分で来てしまったわ!!!」

「今日が水曜日ならまだ分かるけど、今日月曜日だよ?週のはじめだよ。木曜日ってことは月曜日の持ち物も忘れたって事だよねぇ…」

「いえ、そこはすこーし優秀な下僕達に任せてるから大丈夫よ」

「それって置きべ「それよりも大変なのは長距離よ!!せっかくの髪型が崩れてしまうわ!!!」


毎朝3時間かけている髪が!


「そんなにいやなら休んじゃえば〜?」

「休んだら、成績に支障がでるわ。私は学園一の美女であると同時に優秀な生徒としていたいのよ」

「変なとこで真面目だねぇRapunzelちゃんは」

「あなたは変なとこで発音がいいのね…」


仕方ないわ…できるだけ崩れないように走りましょう。一所懸命走っているように見せれば問題ないわ。順位は最後らへんじゃなければよいもの。


「そうそう、今日は長距離最後だからって1位とった人にはすっごーいご褒美があるんだって〜!!」


学園一の美女ラプンツェル全速力で走ります。











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トロイメライスクール こしあん @ankohakosianha

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