故郷
ハミルトン寄宿学校を卒業した直後の夏休みには、ノッティンガムへは帰らなかった。結果的に父の期待を裏切った私には、父に合わせる顔がなかった。オックスフォード進学については手紙で知らせるに留めた。
私が書いた手紙に対して、父からの返信はなかった。
しかし、いつまでも家族に会わないわけにも行かない。
学期途中のある週末、父のいない時期を見計らって私は故郷を訪ねた。ノッティンガムで一人暮らす母の様子が気になっていたことは勿論だが、あわよくば父との仲を取り持ってもらおうという思惑もあった。
ノッティンガムはちょうど秋の収穫祭の最中だった。木々は秋色に染まり、町の広場には大きな市が立っていた。露店には畑の収穫物や果物、猟の獲物、金物から衣類、雑貨、家具、骨董品に至るまでありとあらゆる品物が並んでいた。豊穣を祝う祭りに繰り出した人々の顔は晴れやかで、この時ばかりは立錐の余地もない雑踏を縫って歩くのも楽しかった。
故郷の村も祭りの賑わいを見せていた。我がガレット家も邸を開放し、庭では近隣の村びとや町の名士が入り交じり、無礼講のお祭り騒ぎに興じていた。屋敷の大広間では、大テーブルの上にごちそうが並べられ、皆思い思いの料理を皿にとって食事と歓談に勤しんでいた。次から次へと料理を運ぶ使用人達はてんてこ舞いの慌ただしさで、久しぶりに帰省した私の顔を見ても、挨拶もそこそこに仕事に舞い戻って行く始末だ。ずっと寄宿学校で暮らしてきた私にとって、こんな賑わいを見せる実家を見るのは、子供のとき以来だった。
ようやくのこと、大広間の一隅で客と談笑している母を見つけた。
「あら、マーカス。帰るなら一言連絡をくれればいいのに」
「母さんを驚かせたくてね」
私は母の頬にキスをした。
「ちょうど良かったわ。こちらグラハム子爵」
話し相手を紹介する母は、こころなしか華やいで見えた。
紹介された相手は、うら若き貴公子とでも呼ぶにふさわしい金髪碧眼の美男子だった。
父の留守中に、母が私とさして年も変わらぬ若い男と話していることに軽い違和感を覚えながら、私はその子爵を名乗る男と視線を交わした。私の視線に多少の敵意が混じっていたことは否めない。母はただ客の相手をしていただけで、もしかするとその子爵は姉の求婚者の一人に過ぎなかったとしても・・・。
「ちょっと話がしたいんだけど」
「おほほ。強引な息子で困りますわ」
母は朗らかに笑いながら中座を詫びた。
子爵は気を悪くした風もなく、如才なく微笑みを返した。
私は貴公子に会釈をすると、それっきり彼のことは忘れてしまった。
私はがやがやとした大広間を出て、人のいない二階の応接間に母を連れて行った。家族として、邪魔の入らない場所で話がしたかった。
「元気そうね。新しい暮らしにはもう慣れた?」
何をどう切り出してよいか迷っている私に、母が水を向けた。
「まあね。母さんは僕がオックスフォードに進学したことに反対しないの?」
面倒な挨拶は省き、私は本題を切り出した。
「ええ。あなたが自分で決めたことですもの」
あっさりと首肯する母に、私は物足りなさを感じた。どこか突き放されているような気がした。
「父さんが反対している理由は知ってるよね」
「ええ」
答えながら、母は明らかにそれと分かるため息をついた。
父と私の間に生じた軋轢を案じているというよりも、暗に関わりたくないという気持ちを示しているような・・・。
「テンプル騎士団が僕らの先祖っていうのは本当なの?」
「ええ、あなたのお父様の家系はね。古くは、私の家系とも関わりがあったそうよ」
「どんな?」
「彼らが大陸での迫害を逃れてやって来た時に、匿った人たちがいたの」
「スコットランドの貴族たちだね?」
母は頷いた。
「その中に私たちのご先祖もいたというわけ。テンプル騎士団の直系の家系ではないけれど、その頃からの強い結びつきがあると聞いているわ。だけど、私たち女には馴染みの薄い話ね」
「どうして?」
「男児だけに受け継がれる秘密の儀式があって、女は立ち入ることを許されないの。だから詳しいことは知らないわ。あなたも子供の時にその儀式を受けたはずよ。覚えていないの?」
「え?」
寝耳に水だった。そして、母のその一言が、私の古い記憶を呼び覚ました。
子供の頃・・・。
そう、それはまだ私が三歳か四歳頃のことだ。私は父に連れられて、邸の裏手にある小さな礼拝堂に入った。普段は使わない古い建物で、そこに入るのはその時が初めてだった。石畳の床には敷物一つなく、奥に祭壇が一つ据えられているきりだった。明り取りの窓があるにせよ、枠に嵌ったステンドグラスのせいで十分な光の差さぬ礼拝堂は、昼間でも薄暗かった。部屋を飾るものといえば、祭壇の奥の壁にかけられた端が幅広になった大きな十字架だけだった。長年使っていないために少しかび臭く、幽霊でも出そうな雰囲気だった。傍らに父がいても、私はそこへ入るのが恐かった。
その後しばらくの間、父は毎日のように私をこの古い礼拝堂に連れて行った。
私はここで何をしていたのだろう?
そうだ。
父は私に何かを憶え込ませようとしていた。
二人して祭壇の前に立ち、低く囁くような父の声に倣って、私は何かの言葉を朗誦している。
それは私の知っている言葉ではなかった・・・。
英語でもない。母から教わっているフランス語でもない。まったく意味をなさぬ音の羅列を、私は父の後に従ってただ唱えている。
ただ、今その響きを思い出してみれば、それは詩のようなものだったかもしれない。
そう。
詩と言えば、テンプル騎士団の『継承の儀』で、私はヘブライ語の詩を暗誦することになっているのではなかったか。
それが我がガレット家の男児に受け継がれる伝統だと、父は言っていた。
私は幼児の時すでにその詩の伝授を受けていたのだろうか。
母の一言でその時のことを思い出した私は、自分の記憶の糸を手繰ってみた。
思い出せない。
一言一句覚えたであろう詩を、今思い出そうとしても、何一つ思い出せない。ただ、薄暗い礼拝堂の中で、自分がそのようなことをしていた情景がぼんやりと浮かんでくるだけだ。あれがヘブライ語だとしたら、幼児の私に理解できたはずがない。もっとも大人になった今でもそれは同じだが・・・。何ら意味をなさぬ音の羅列を記憶するというのは、子供だからこそできたことかも知れない。
しかし、それも思い出せなければ意味がない。
私は母に暇を告げ、邸の裏手へ回ってみた。庭はきれいに手入れされていたが、鬱蒼とした森を背景に立つ礼拝堂は昔と変わらず、まるで打ち捨てられた廃墟のようだった。邸の表から響いてくる祭りの喧騒が、この場所の不気味さを一層際立たせた。子供の頃、邸では姉とよくかくれんぼをしたが、二人ともこの場所には近づかなかった。礼拝堂の神聖冒すべからざる空気のせいか、単に幽霊が恐かったのか、敢えて自分からこの場所に入ろうなどとは思わなかった。
何かいけないことをしているような気になりながら、正面の大扉の取っ手に手をかけてみたが、開かなかった。
「そこはもう何年も閉じたままになっております」
背後の声に驚いて振り返ると、執事のノートンが立っていた。
祖父の代から三代にわたってガレット家に仕える執事で、眉毛まで白く染まった背の高い老人だった。
私たち子供の教育係を自認する彼にはよく叱られもしたが、篤実で心優しいこの老人が私は好きだった。
「やあ、ノートン」
悪戯を見咎められた子供のように、私は古馴染みの執事に声をかけた。
「お帰りなさいませ、マーカス坊ちゃま」
昔と変わらぬ呼びかけが懐かしかった。この老人にとって、私はいつまでも子供のままなのだろう。
「お知らせくだされば馬車を迎えに出しましたものを」
「懐かしい故郷の地をこの足で歩きたかったのさ」
私は少し気取って答えた。
身内に対するささやかな見栄だった。自分が大人になったことを相手に認めさせたかった。
ノートンはそんな私を昔と変わらぬ目でほほえましげに眺めるだけだった。
「ところで、この礼拝堂は開けられないのかい」
ノートンなら邸のことは誰よりもよく知っている。
「旦那様から鍵をお預かりしておりますが、ここには入らないようにとの仰せです」
「なぜ」
「さあ、理由は存じませんが・・・」
そう言われると尚更入りたくなる。
どうせ何もないことは分かっているが、遠い過去の記憶を手繰り寄せる手がかりになるかもしれない。
「ちょっと開けてみてくれないかな」
「しかし・・・、旦那様のお言いつけですので・・・」
ノートンは困った顔をした。
「少し覗くだけだよ」
もともと子供には甘い質だが、ノートンは特に私と姉のことを可愛がってくれた。彼の人の好さにつけこむのはお手の物だ。
「困った御仁ですな。本当に覗くだけですぞ」
結局昔と変わらぬ彼だった。渋い顔をしながらも、ノートンは鍵を取りに母屋へ戻って行った。
程なくして戻ってきた彼から鍵を受け取って鍵穴に差し込むと、錠前が錆びついていてなかなか鍵が回らない。少し格闘した後ようやく錠の落ちる音がして、取っ手を押すと、ギィィと蝶番がきしむ重い音を立てながら扉は内側に開いた。
足を踏み入れると、中の空気はひんやりと冷たかった。そこは記憶にあるとおりの、がらんとした薄暗い礼拝堂だった。薄闇に目が慣れるにつれ、奥の壁にかけられた端が幅広の十字架が浮かび上がった。所々左右の壁に嵌め込まれたステンドグラスを眺めながら、私はゆっくりと祭壇のほうへ足を進めた。
石畳の床に靴音が響いた。
祭壇には二段の緩やかな段がついており、その向こうに踏みならされて色の褪せた絨毯が敷いてあった。臙脂の地に何かの紋様が描かれているが、それもぼやけてしまってはっきりとは読み取れない。私は何気なくその絨毯をめくってみた。動かすものといっては他に何も見当たらなかったし、何の収穫も得ずにここを出るのは癪だった。
「マーカス坊ちゃま」
見咎めたノートンが慌てて近づいてきたが、私は構わずに絨毯をその場所からずらした。
一見周囲と変わらぬ石畳の床が現れたが、ちょうど祭壇の真ん中辺りの石組みの間に小さな隙間があるのを見つけた。手を入れてみると、指がかかるようになっていて、力を込めれば持ち上がりそうだった。
「坊ちゃま。あまり手荒な事をされますと、私がお叱りを受けます」
「後で元に戻すから大丈夫だよ」
おろおろするノートンを尻目に、私は姿勢を変えて指に力を込めた。石の端が持ち上がり、縦に隙間ができた。それは大きな一枚岩の石蓋だった。横にずらすと、ぽっかりと空いた四角い穴の中に地下へ降りる階段が現れた。
ノートンと私は呆けたように顔を見合わせた。
驚いたその表情から、この秘密の階段のことは彼も知らなかったと見える。
「明かりを取ってきてくれ」
「は、はい」
謎に対する好奇心が義務感を上回ったか、後ろめたい気持ちを滲ませつつも老僕は私の言葉に従った。
数分後、ノートンが持ってきたランタンで足下にぽっかりと穴を開けた暗闇を照らすと、私は急な石段を一歩一歩踏みしめながら下りた。
百段はあろうかという長い階段を下りきると、開けた空間が現れた。下へ下るほどに寒さは増し、現れた地下室の空気はまるで氷室の中のように冷たく湿っていた。吐く息は一瞬で白く凍りついた。
「こ、これは・・・」
私の後ろから降りてきたノートンは、明かりに照らされた光景に思わず声を漏らした。
現れたのは長い柱廊だった。天井を支える丸い石柱が二列に並び、ずっと奥のほうまで伸びている。そして、両脇の壁際には一定の間隔をおいてずらりと石棺が並んでいる。
「霊廟ですな」
私が照らす明かりの方向を目で追いながら、ノートンは唸った。
一体ここに葬られているのは何者だろう?
ガレット家の墓地は町の教会にある。誰が何のために我家の敷地にこんな地下墓地(カタコンベ)を築いたのか。礼拝堂の古さから見て、相当古い時代からあったと思われるが・・・。
石棺のひとつに歩み寄ってランタンの明かりをかざしてみると、石蓋には十字の剣が彫刻されている。
碑銘はない。
隣の石棺を見ると、やはり同じ様に十字の剣が彫られている。
奥へと歩を進め、一つ一つ照らしてゆくと、いずれの石棺にも碑銘はなく、ただ剣の形の模様が彫られている。それぞれの形は違うが、真っすぐな刀身と鍔が十文字に交差する点は同じだ。
「テンプル騎士団・・・」
「はあ?」
不用意に漏らした私の言葉に、ノートンは間の抜けた返事を返した。
「父からテンプル騎士団の話を聞いたことはないかい?」
「いや、ありませんな」
ノートンは物問いたげな顔で私の方を見た。
我家の出自について父は執事のノートンにも教えていない。余り喋らないほうがよさそうだ。
「テンプル騎士団というと、あの十字軍の?」
ノートンのほうは湧き上がる疑問を抑えておくことが出来ないようだ。
「うん」
「この霊廟はテンプル騎士団の墓地だというのですか」
「テンプル騎士団の記章は十字架だった。ここに彫られている剣が、埋葬者の使用した剣と十字を表しているとしたら・・・」
「ここに葬られているのがテンプル騎士団だとすると、この霊廟は相当に古いものですぞ。いったい、お邸の裏になぜこのようなものが・・・」
「ノートン。ここで見たことは誰にも喋らないでくれ」
ごほん・・・。
父の言いつけに背いてここに入ったことを今さら思い出したかのように、ノートンは咳払いをした。
「も、勿論でございます。決して他言は致しますまい」
釘をさしたことがかえってノートンの好奇心を刺激したのでなければよいが・・・。
そう思いながら、私はさらに奥へと歩を進めた。
霊廟の奥の壁には、地上の礼拝堂と同じ先が幅広の十字架が飾られていた。さらに、ここには十字架の下の壁面に円形の小さな絵が嵌めこまれていた。近づいてよく見ると、それは色のついた細かいビーズを敷き詰めた点描画で、上から透明の釉薬をかけて焼き固められている。ちょっとやそっとで剥げ落ちる代物ではなく、壁のその部分だけが真新しく輝いているように見えた。手の込んだ精緻な絵で、黒いヘビの巻きついた金の十字架と☓印を結んだ骨の上に髑髏が描かれている。美しいがどこか禍々しさを感じさせる。
ヘビはサタンの化身だ。それが十字架に巻きついていることに一体どんな意味があるのか。その上、髑髏とは・・・。
私は絵に魅入られてその場に立ち尽くした。
『再びこの場所を訪れた時、お前は全てを思い出す』
どこからともなく声が響いてきた。
隣を見ると、ノートンが私と一緒になって絵を覗き込んでいる。声が聞こえている様子はない。
「何か言ったか?」
「いえ、何も」
ノートンは目をぱちくりとさせた。
『再びこの場所を訪れた時、お前は全てを思い出す』
また同じ声が聞こえてきた。
私は耳をすませた。
それは私の頭の中にこだまする父の声だった。
突然、私の頭の中に音が流れ出した。
低い、しかしはっきりとした、流れるような人の声。
父と私が声を揃えて朗誦している。
私の頭の中でそれが意味をなすことはなかったが、しかし、今はっきりと一つ一つの音を思い出すことができた。
それは父が私に教え込んだ詩の詠唱だった。
声と声が幾重にも重なり、まるで石棺の中の亡霊たちが一斉に目を覚まして歌い出したかのようだ。
私はかっと目を見開き、髑髏と十字架の絵に見入った。
体の中から生気が抜けてゆくような気がしたが、絵から目を離すことはできなかった。
「マーカス坊ちゃま」
私の身に起こった異変を察して、ノートンが私の腕に手をかけた。
はっと我に返った私は、不意に眩暈を覚え、ノートンに寄りかかった。
やせ細ってはいるが、私を支えるノートンの腕は力強かった。
「・・・坊ちゃま。マーカス・・・」
気がつくと私はノートンの腕に抱えられて、床にへたり込んでいた。
「こ、ここを出よう・・・」
私は空を掻いて立ち上がり、階段のほうへ向かってふらふらと歩き出した。
「マーカス、無理をなさっては・・・」
気遣うノートンを振り返る余裕もなく私は出口を目指した。
一刻も早くその場を離れたかった。
古い記憶が甦った。
ただそれだけのことだが、幽霊よりもずっと恐ろしいものに出会った気がして、背筋に走った悪寒がいつまでも体にまとわりついていた。
石棺の柱廊を抜け、もつれる足でようやく階段を上りきると、ノートンも息を切らしながら穴倉を出てきた。
「い、一体、何が起こったのでございます」
息を詰まらせながら尋ねるノートンをよそに、私は急いで床の石蓋を閉じ、その上に絨毯をかぶせた。
「いいかい、ノートン。今日ここで見たことは絶対に誰にも言っちゃいけない。分かったね」
私の剣幕に、ノートンは目を丸くして何度も頷いた。
何かとてつもなく不吉な予感がした。
父は私に暗示をかけていた。
地下墓地に下りてあの『髑髏と十字架』の絵を見たら、私があの謎の詩を思い出すように仕掛けておいたのだ。そう、それはまさにテンプル騎士団が異教の世界から持ち込んだ古の魔術ではないか。
なぜ自分の子供にそんなことをするのか。
そこまでして守り伝えねばならぬ秘密とは、いかなるものなのか。
私の中に父に対する不審が湧き上がった。
我々ガレット家を始めとするテンプル騎士団の末裔は、目的も正体も分からぬ古の組織の、そしてその組織が紡ぎ出す歴史のほんの小さな歯車のひとつに過ぎない。
今はっきりとそれが分かった。そして、それが我家の伝統だとしたら、私はそんなものを受け継ぎたいとは思わなかった。
得体の知れぬ古代の亡霊の不気味さが体中にまとわりついて、私は礼拝堂を出た後もまだがたがたと震えていた。
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