丁寧な語り調で進んでいく描写が新鮮さを感じさせます。差し出された『それ』を前にして思うことはみな同じでしょう。語り部が思う『美味』の条件がまた、読んでいる私たちに空腹感を与えてきます。いやはや、なんと羨ましい。そのおこぼれをぜひ私にも。読後にはそう思わずにはいられませんよ。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(104文字)
とても美味しそうに表現されていて読んだら食べたくなってきました。こういった食べ物の表現ができる人って凄いと思います。本当に素晴らしい作品だなと思いました。
焼き鳥が登場する物語、がお題のKAC作品です。タイトルは白と赤の色彩の対比がおしゃれで上手いところ。内容はというと、とにかくシンプルに焼き鳥が旨そう。本来焼き鳥って庶民の味であって王宮料理のようなおしゃれさとは対極にあるものだけど、登場人物二人の会話を介することによってそこを上手に融和していて、充実感の高い作品です。カクヨムのお祭りであるKACに参加したなら、ぜひ味わっておきたいアツアツグルメです。
料理描写はお洒落でおいしそうで実はピリッと要素もあってたまらなかったです!ごちそうさまでした!