ブレンダーに関する補足説明
作中で登場する超次元ブレンダーは、実在する3DモデリングソフトのBlenderをモデルにしています。
オブジェクトやレンダリングと言った用語が出てきますが、Blenderで使われる用語をもとにしています。以前からBlenderを題材にした小説を書こうとしていたのでこうなっていますが、作中では一種の超能力のようなものだと思っていただいて結構です。
・オブジェクト
モデリングソフトで作ったデータ一般をさす。
・レンダリング
モデリングソフトでオブジェクトの形を作った後、オブジェクトに色や光の反射など設定を行い、それらの演算を実行すること。燃え上がる炎などの物理演算なども含めてレンダリングする。レンダリングを行うことで、現実世界に存在するような質感や光の表現がなされる。
・プリミティブ
「原始的な」という意味で、Blenderにおいては立方体、平面、球などのモデリングの基となる基本的な造形物。これらを加工して様々なオブジェクトを作る。
・ドライバー
作中で出てきたように、特定のパラメータ同士を関連付けること。車のタイヤを前進に合わせて回転させるなど、X方向の動きをオブジェクトの回転角度に関連付けるなどの表現が出来る。
・エンプティ
レンダリングしても表示されないオブジェクト。
作中では怪獣の手にエンプティが重ねられており、手そのものではなく、手と一緒に動くエンプティと立方体がドライバー機能で関連付けられている。モデリングする際に手そのものと関連付けると作業が煩雑になる場合があるので、別途エンプティを重ねて用いる場合がある。
・フレーム
一秒間の動画を作成する場合のコマ割りの個数。frames per secondの頭文字を取ってfpsと表される場合が多い。
作中では二時間分を24fpsで表現しており、3600秒×二時間×24fps=172,800framesとなる。
細かい説明を省いているが、作中では電子生命体がトラフィックエナジーを消費して日輪などのレンダリングを行い、実体化させ現実世界で活動できるようにしている。エナジーには限りがあるため二時間分しかない。
炎断輪刃のような攻撃用のオブジェクトを実体化させると、実体化秒数×24fpsのレンダリングエナジーが必要となり、複雑なオブジェクトだと一気にエナジーを消費する。
ゴルグギノンのリング振動波も同様で、決まった秒数分のレンダリングエナジーを消費して攻撃を行っている。
なお当然ながら実際のBlenderにはそのようなエナジーの概念はない。
振動励魔ゴルグギノン 登美川ステファニイ @ulbak
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