KACをジャックします!⑥

ぺんぺん草のすけ

第1話 焼きトリ物語

 さて、今年もやってきました!


 えっ? 何が!


 決まっているじゃないですか! KACですよ! KAC!

『KAC2022 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022~』 が今年も始まりました。


 去年の本作はボヤッキーシリーズとして、リワードの有効期限の撤廃を寿限無を交えて訴えてまいりました!

 体制に物申す!

 いいですね~

 やはり風刺はいい!


 まぁ、言論に対して比較的自由なスタンスのカクヨムだからこそ許してもらえるテーマだったのでしょうけどね。


 えっ? この入り方、前回のものと一緒だって?

 いいじゃないですか!

 こうでもしないと、文字数稼げないでしょ!

 こう見えても私、かなり忙しいんですよ!

 こんなの可愛いおつまみみたいなもの!


 ダメ! 絶対! 飲んだら乗るな!


 という事で、前回同様にグルメ記事でも書くか!

 って、今回のお題「焼き鳥が登場する物語」だって!

 グルメ小説を書こうと思ったら、すでに料理が指定されている!

 これは、ちょっと私のフライドチキンのようなプライドが許しませんね!


 だが、ちょっと待て!

 これはひっかけかもしれない!


 というのも、何か気になるのだ。

 おそらく気になる原因の根源は「登場」なのである。


 ではさっそく「登場」をgooの辞書から引いてみよう。

 1 演技者として舞台などに現れること。

 2 小説や戯曲などに、ある役をもって現れること。

 3 ある事柄の関係者として表面に出ること。

 4 新しい人物・製品などが世間に現れ出ること。

 である。


 全て人を指している。

 4で初めてモノが出てくるのだ。

 焼き鳥は当然食べ物、モノである。

 辞書では、そのモノが世間に初めて現れるときのことを言うようなのだ。


 なら、焼き鳥は新製品か?

 否!

 断じて違う。

 なら4の意味は焼き鳥では当てはまらないのではないだろうか?


 という事は、この「登場」をもって意味することは、焼き鳥は焼き鳥であって、焼き鳥ではないという事なのだ。


 なら、一体、焼き鳥とは何ななのだ?


 チャ~! チャ~! チャ!チャらっチャ~! チャチャっチャぁ~!

 チャ~! チャ~! チャ!チャらっチャ~! チャ!チャ!チャ!

 チャラぁ!

 朝まで討論! 生討論!


 この原稿をお読みの皆さんからも今回の内容に関するご意見をお待ちしております。

 皆さんへの今日の質問はこちら!

 焼き鳥はトリですか? トリじゃないですか?

 理由もお聞かせください。

 って、うっそで~す!


 田原「こんばんは! 田原総一朗です。よろしくお願いします」

 蘭菊「よろしくおねがいしま~す」

 蘭華「ちょっと! 何なのよこれは! いつもパターンと違うじゃないの! 作者はどこに行ったのよ! 作者は!」


 田原「では、今日は焼き鳥問題について論じたいと思います。蘭華さん! どうですか?」

 蘭華「はぁ? ちょっと意味わかんないんですけどぉぉ?」


 田原「蘭菊さん、やっぱりあなたも意味わかんない?」

 蘭菊「イエイエ、大丈夫ですよwww」


 田原「なら、あなたは焼き鳥はトリだと思う?」

 蘭菊「そうですね……焼き鳥という以上、トリなんではないでしょうか」


 蘭華「何言ってるのよ! 焼き鳥は焼き鳥でしょうが!」

 田原「ちょっと待って! 今、僕は、蘭菊さんに話を聞いているの、少し黙ってて!」

 蘭華「ウグっ!」


 田原「なら、蘭菊さん、あなたがトリだと思う理由は何?」

 蘭菊「もし仮に今回のお題が生きたトリであればですよ、擬人化することができると思うんです。なら、先ほどの意味の中で演技者として舞台などに現れる登場という言葉がしっくりくるんですよ」


 田原「確かに、これについて蘭華さんはどう思う」

 蘭華「焼き鳥は焼き鳥! 食べ物でしょ! 食べ物が食べ物という役をもって出てくる! それ以外に何があるのよ」


 田原「なら特に理由はないと?」

 蘭華「焼き鳥が焼き鳥たるゆえんに理由なんているの?」


 田原「だから僕は今それを聞いてるの」

 蘭華「トリを焼いた食べ物が焼き鳥です! 以上!」


 田原「トリを焼いた食べ物は、他にもいろいろあるけど、それらも全部、焼き鳥でいい訳? 例えばチキンソテーとか」

 蘭華「それはチキンソテーでしょ!」


 田原「なら、焼き鳥とは一体何なのか、頭の悪い僕に分かりやすく説明して」

 蘭華「えっ……その……それは……鶏肉を串にさして焼いたのが焼き鳥?」


 田原「蘭華さん! 今治にはね、串に刺さず鉄板で焼いたものも焼き鳥っていうけど、あれは焼き鳥とは違うの?」

 蘭華「いやぁ~、それも焼き鳥かなぁ?」


 田原「なら、串にさして焼いたのが焼き鳥と違うじゃない」

 蘭華「そうですね……」


 田原「まぁいいや。今は今回の焼き鳥が焼きトリなのか焼き鳥なのかを論じているわけで」

 蘭菊「なら、実際に焼いてみればいいんじゃないですか?」


 田原「ちょっと待った! いま蘭菊さんイイ事言った!」

 蘭菊「ほら、ちょうどカクヨムにトリがいるじゃないですか。ちょっと燃やしてみましょうよ」


 作者「ただいまスタッフによってセットされたドラム缶から勢いよく炎が昇っております。そして、カクヨムのトリがロープにつるされ天井から登場いたしました」


 田原・蘭菊「「レッツ! ファイやぁぁぁぁぁぁ!」


 蘭華「ちょっとぉぉぉぉぉ! こんな事したらカクヨムいられなくなるわよ!」

 田原「あなたの意見はCMの後で ハイ、いったんCM!」


 かくいう、いや「かくよむ焼きトリ」の出来上がり!





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

KACをジャックします!⑥ ぺんぺん草のすけ @penpenkusanosuke

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ