オプション『機猫・機犬』宇宙人の計画倒れ

 これは、宇宙人の『地下秘密基地格納庫』で、機女1号・姉型と、機女2号・妹型が完成した時のお話し。


  ◇◇◇◇◇◇


 機体に人工強化皮膚をかぶせて、手足以外は3Dアニメ顔と写実的な肢体にカモフラージュさせた。

 侵略ロボット怪獣『機女1号・2号』姉型・妹型に、最後の仕上げで黒く細い危なげなパンツをはかせ終わり。


 並び立つ二体の侵略兵器を、満足そうに見上げている宇宙人の一人が言った。

「これなら、地球人も思わず戦意を喪失するだろう……さらに、もう一工夫して。このオプションを加えれば、地球人は攻撃できなくなる」


 機女の足元には、巨大なアメリカンショートヘアの愛らしいネコと、トイプードルのイヌが寄り添うように座っていた。


 姉型の方にはネコちゃんが……妹型の方にはワンちゃんが、行儀よく座っている。

 そのサイズは、普通のネコやイヌよりも、かなり大きい。人工毛皮をかぶせたメカ兵器だった。


「ネコちゃんと、ワンちゃんを機女が胸元で抱えれば、機女の胸部に地球人は攻撃できなくなる……防御力アップだ」


 宇宙人の話しを隣で聞いていた、別の宇宙人が言った。

「機猫と機犬を抱えていたら、両腕が使えなくなって攻撃力ダウンしませんか?」

「しまったぁ! そこまで考えていなかった!」


「どうせなら、機猫と機犬を単独で出撃させて、暴れさせた方が良いのでは?」

「う~ん」

 機械のイヌとネコを機女に抱えさせる計画は、計画倒れで消滅した。


しょーもなく、早々と~おわり~

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侵略ロボット怪獣『機女1号・2号』姉型・妹型~男が安易に攻撃できない女体侵略兵器~ 楠本恵士 @67853-_-

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