【KAC20225】わたしが88歳で披露したいもの
竹神チエ
柔軟性が自慢です
数字がつくお題は「第六感」で終わったと思ったんですよ。
そうT子さんはいいます。
でも今回「88歳」なんだそうです。しかも詳しく見てみると、どうして「88歳」なのかと思えば、田原総一朗さんが88歳米寿を4月15日に迎えるからなんだとか。
4月15日に、米寿を迎えるから、「88歳」が5回目のお題なんです。
……いつから、カクヨムは総一郎推しになったのか。
T子さんの戸惑いは尋常じゃありません(※表現を盛りすぎています)。
今回の『KAC2022 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022~』は、カクヨムサイト6周年を祝うだけでなく、田原総一郎氏の米寿を祝う祭りでもあったようです。
そんなわけで、T子さんは、文字数を稼ごうと田原総一朗さんが米寿になる、と連呼しているわけなのですが、彼女にも88歳になる日がくるとしましょう。
その時、どうなっていたいか、という夢があるというのです。ですから、わたしはここで皆さんに、T子さんの野望について聞いていただこうと思うのです。
T子さんは自慢できるポイントがいくつかあると豪語するのですが、そのひとつに柔軟性があります。
といっても、自慢するほど軟体ではないのです。ぐねん、とどこぞの雑技団のようなパフォーマンスはとても無理です。せいぜい、180度に足が開く程度です。
そんなT子さんは中学生のとき、前屈測定で大記録を出した、という黒歴史……じゃなくて、優れた功績を持っているのです。
それが、T子さんの数少ないなけなしの自慢エピソードなんだということを、皆さんは生暖かい目で賞賛しないといけませんよ。
――おや。気づけば650文字。
今回は総一郎氏のおかげで字数の動きが順調です!
でも続けます。まだエピソードが途中なので。
さて。
T子さんはあまりの大記録を叩きだしたため、測定方法が間違っていると先生に疑われました。ですから、先生に直接記録を取ってもらうことになったのです。
疑いの目に腹も立っていたため、T子さんはがんばりました。ひざのうらがぴきっとなりましたが、ふんっ、と前屈したのです。その結果、さらに記録が伸びました。
T子さんがとびぬけて柔軟性があることが証明された瞬間でした。
ちなみに、T子さんは立ち幅跳びも周りより抜けてジャンプしていました。
前屈と立ち幅跳び。
このふたつの才能を持つTさんは一体何のスポーツをしたらオリンピックに出たのかわかりませんが、彼女は球技と持久走が壊滅的に苦手だったことは事実です。
そのT子さんは、88歳になってもこの柔軟性をキープし、老人ホームで優しい職員さんたちに囲まれながら、Y字バランスを披露するのが夢なんだそうです。
そのために、面倒ごとが嫌いなT子さんも、毎日開脚運動をして、自慢の柔軟性を日々、確かめているそうです。
……ついにカクヨムと関係ないネタになりましたが。
T子さんも、とにかく田原総一朗氏の米寿めでたいな、と思っているのでした。
【KAC20225】わたしが88歳で披露したいもの 竹神チエ @chokorabonbon
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