第5話 気がつくとそこは… ~集合!~
夜会の会場は完全封鎖され、事前に準備が整っていた鑑定と言う建前の尋問部屋に、一人ずつ誘導されて行っている。
妖しくない人間が一番悪事を働いている可能性もあるため、10歳に満たない令息、令嬢も例外とされない。
(夜会に児童が参加って、いくらゲームの世界だからって、あり得ないでしょ。妖しすぎる。)
過去の栄光や現在の役職等に関係無く、一切の情けもなく、鑑定と取り調べは進んでいった。
そんな状況下で、この件に最も貢献したということで、4名が一つの部屋に集められていた。
この
イシュメル・セス・ガルトブレイス王太子こと、私、
前世は17歳の女子高生。
エロイーズ・パーカー侯爵令嬢こと、
前世は16歳の男子高生。
セレニア・マヤ・ガルトブレイス王女、18歳。
めっさ強そうなイケてる
明らかに
『あなたたちは、誰ですか?』
『『
刹那確信した。
『お父さん、お母さん。』
『父さん、母さん。』
『『で?どっちがどっちなの?』』
『リリィを愛していたけど、心は女のコ寄りだったの。第二の人生がこんなに綺麗でかっこいい女性だなんて・・・しあわせ~。』
『幼い容姿が嫌だったの。子持ちなのに中学生に間違われることすらあったのよ!それが、こんなにイケてる大人になれるなんて・・』
『『おっさんじゃん。』』
『ライアンはまだ19歳です!!』
『『・・今度は老けすぎだろ。』』
『性別は逆転しちゃったけど、ライアンは
『この世界でも、しあわせにしてあげます。』
そしてイチャイチャし始める2人。
((なにを見せられているんだ?))
『ねーちゃんはいいなぁ、かっこいい王子様じゃん。もともと男っぽかったからあんま違和感ないんじゃねぇの?俺なんて、いくら可愛いくても女だぜ?どうしろってんだよ!』
『違和感ありまくりよ!私のDカップが無くなったのよ!!』
『・・最初に出てくるのがそれなら、ねーちゃんは大丈夫だよ。父さんも母さんも、もともとがああだったからなぁ。俺、本当にどうすんの?下手に高位貴族だから絶対嫁に出されるだろうし、男と夫婦なんて・・無いわ~。』
『じゃあ、私と結婚する?』
『それこそ、無いわ!!』
『物は考え様よ?私と結婚するってことは、白い結婚ってことよ?』
『なんだよ、その白い結婚って。』
『日本風に言えば、籍だけ入れた仮面夫婦?』
『『孫は抱かせなさい!!』』
『『いやいやいや。この世界では親子じゃねーし(ないし)!』』
その後の取り調べで、エリカ・ジュリアン男爵令嬢は存在しないことが分かった。
ジュリアン男爵に子はいたが、まだ2歳と4歳だった。
ゲームの舞台はガルトブレイス王国だったけれど、ゲームの裏設定なのか、ピンク女の魅了魔法で滅んでしまった国も複数あったことが分かった。
ホラーゲームの
お父さんとお母さんは無事婚約し、前世以上にイチャイチャしている。
私と
そして、王族、高位貴族であるのに、知識は前世日本の高校生ということがバレて、毎日みっちり勉強させられている。
近い将来、
― Fin ―
---------------------------------------------------------------------------
【 おまけ 】
「俺の名前、エロイーズ・パーカーって、エロい馬鹿みたいじゃん。」
「この子は、なんて罰当たりなことを言うの!エロイーズは健康で広い視野を持つ立派な人間に育って」欲しいって意味を込めて付けたのよ!パーカーは王家の番人と認められた初代パーカー侯爵が陛下から賜った家名よ!もう一度初等部の勉強からやり直してきなさい!!それから、自分のことを俺って言わない!!」
乙女ゲームの世界に転生?! 王子が私で、悪役令嬢が‥! のあ きあな @kiana_noa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます