お笑い/コメディ

ボケ猫

第1話 「笑顔」は世界共通言語!





この題から浮かぶのは芸人だろうか。

それは私的テーマではない。

パス!

お笑いから「お」を抜き取ってみよう。


昔、ドクタースランプという漫画があった。

アラレちゃんの生みの親、則巻のりまきせんべい博士。

お隣にツンツクリンさんだったか、引っ越してきた。

お互いに科学者という設定。


さて、ペンギン村に大人の喫茶店が出来たという。

二人の博士はどちらもスケベなので、その大人喫茶に向かう。

看板を見ると、なるほど『喫茶ノーパン』とある。

博士たちはワクワクしながら入店。

マスク、メガネ、とにかく変装をしていて怪しい雰囲気満載。


コーヒーを飲みながらお互いに話をする。

「せんべいさん、ここの女の子のスカートが長いですな」

詳細は覚えていないが、どうやら二人ともスカートの中を必死で覗こうとする。

ウチワを取り出して扇いでみたり、寝転んで見上げてみたりと。

すると女店員が店長に言う。

「店長、あのお客、ちょっとおかしいですよ」


博士たちはコーヒーをたっぷりと飲みながら、ついに目的を達することなく店を出る。

がっかりしているようだ。

店を出る時には、コーヒー腹でたっぷんたっぷんになっていた。

店を出ると、中から店長が出て来て何やら気づく。

「おやおや、また看板が落ちていた」

そう言ってパーツを拾い上げくっつける。

・・・

ノーパンではなく、カタカナのルのところの看板の一部が落ちていたのだ。

つまり、「喫茶ルパン」

博士たちはずっこけて終わり。


これはお笑いの中のギャグになるだろう。


笑いの種類は多々あると思う。

大笑い、微笑み、冷笑、苦笑などなど。

その笑いを見つめると何があるのか。


私的な見方です。

人に対する優越感が潜んでいるのではないか。

意識するしないは別として。

お笑いを見て、そのギャップに笑う。

落差を笑えると言うことは、自分の立ち位置を把握しているに違いない。

冷笑などはまさに相手を見下す表現だろう。


そんな笑いだが、いつ頃から身に着くのだろうか。

自分の子供を見ていた時に思ったことがある。

子供が1歳くらいになった時だろうか。

やっとお座りができるようになる。

すると、私が笑うと子供が自然と笑う。

「ウフフ・・ウフフ・・」

別に面白いことを言ったり、行動をしているわけではない。

そんな赤ちゃんに理解できるはずもないだろう。

ただ親が笑うと子供は笑うようだ。


周りの大人や環境が安全と判断できて、ゆとりが出ると笑えるのだろうか。

それはわからない。

ただ、この子供の笑いは優越感ではないだろう。

そして、笑いとは生得的な能力のようだ。

誰も笑い方を教えたわけではない。

自然と備わっている。


そしてここで大事なことがある。

世界共通言語は何かと問われたら、英語と浮かんだあなた。

ダメです。

それは「笑顔」なんです。


普通の思考回路・・まぁ、普通って何ですかなんて言われたら困りますが。

人として当たり前のこと。

ロバート・フルガムだったか。

人として必要なことは幼稚園の砂場で学んでいるとある。

悪いことをしたらごめんなさい。

人の物を盗んではいけません。

親切にしてもらったら、ありがとう。

などなど。

それら、当たり前のことができなくなった大人がどれだけいることか。

おっと、余談が過ぎた。


そういった幼稚園を卒業できていれば、身についていることが普通と定義する。

そんな人たちならば、世界中どこでも笑顔は通用する言葉でしょう。

今、この現在・・本当のお笑いが欲しいものです。

世界のお偉い人たちは、幼稚園すら卒業できてないのだろうか?


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