第3話

太陽の獰猛な視線に見つからないように

一番奥に身を隠す

どれだけの愛が降り注がれようと

どれだけの自由が広がっていようと

眩しいその光を信じることができなくて

怯えたように目を背ける

受け止めきれないエネルギーに

僕の魂は吸いとられていく


夜の吐息が顔をかすめて

ようやく僕は立ち上がる

世界中の愛も自由も消え失せた

僕と静謐だけの世界

誰にも見つかることもなく

真実を見つけることもない

とまり続けた時の中で

ただじっとそこにいるだけ

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カラスの自慰日記 @chasi33

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