このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(199文字)
フィクションのはずなのに本当にその人物がいたのではないかと思えるほどのリアリティを感じました。実際に登場人物と同じような人はたくさんいるのだろうなと思います。とても良い意味で切なくなるお話でした。
・こんな人におすすめ 書簡形式の話を書きたい人 心打たれる感情を読みたい人・個人的にここが良い! 構成・読後の満足感 二重丸 ( i _ i )・感想 三島さんの吐露が心を抉ってきます。 この作品は過去を振り返って「こういうことがあって、こんな気持ちでさ」と当時の心情を綴っています。 自分は、三島さんが無理して笑っているイメージが浮かびました。
コンビを解散して引退したお笑い芸人が、ファンレターに返事を書くという形で芸人人生を語ります。創作であるのに妙なリアリティがあり、思わず引き込まれてしまいました。彼は何を思い、何を感じてお笑い芸人を続け、そして諦めたのでしょうか。是非読んで確かめてみてください。
こちらの短編物語は、とある元お笑い芸人がずっと応援し続けてくれたファンへ手紙を書く内容となっています。読んでいると、その手紙を覗き見しているような感覚に陥ってしまい、彼がなぜ相方とコンビ解消をしたのか、その理由、その想いを、包み隠さず正直にファンへ綴られています。後半は思わず涙。元芸人らしく、滑稽で面白おかしく書かれている箇所もありますが、切実すぎてめちゃせつなっ!!です。とても優しい人物なんだろうなーと。何かに挑戦して日々頑張っている人達にぜひ読んでほしい、彼からの優しい手紙です。