輝劇、第一幕(中編)
「……ちぇっ、分かったよ。この勝負、あんたに預けてやる。」とうとう緑が折れ、そっぽを向きながら黒にそう告げる。
「済まない…」黒がそんな彼女に素直に感謝の言葉を述べたので、緑はさらにばつの悪そうな顔をした。
「わたしはこの戦いが始まった時より、皆さんに全てを委ねています。だからあなた達の選択を尊重する。あなた達はどうですか?黄さん、青さん。」真白は二人に問い掛ける。
「ワタシも総意に従いますよ。あいつがくたばるのなら何も文句はないっすからね…で、あんたはどうなんすか、青さん?」
黄と違い、青は少し考え込む様子をみせたが…「……分かりました、あなたの意志を汲みましょう。さっきも言った様に、彼女を倒せる可能性が最も高いのは黒さん、貴方ですからね…但し、条件があります。」「条件?」首を傾げる一同…青はやがてその条件を話し始める。
「わたくしの力を使って彼女が彼女となった理由を視ます。そして…彼女の身の上を知って尚、彼女に復讐したいという気持ちが変わらないのであれば…わたくしは最早、貴方の決意に異論を申し立てません……この条件、呑んでいただけますか?」
青の言葉に、黒は眉を潜める。「きみ…なんでそこまで、あいつを
「その条件…承諾するよ。」
壮大に
「うざったいなぁもう!」
「光は燃焼により生まれるとてめぇは言ったが…墓穴を掘りやがったな!てめぇの言う通りなら、最早おれにダメージは与えらんねえ!」獰猛な笑みを浮かべ、
「さぁて、それはどうかなぁ!?」防御に転じたことで動きが止まった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます