花言葉は…
色橋市には、八重が浮かした電波塔の他にもう一つ高い塔がある。その名は「
「…あちこちで波が起きてるわね…混沌…いや、逆に調和してるか…?」何やらぶつぶつと呟く彼女に、誰かが近づいて来る。
「情報通りね、本当にいた…」呟きを止めたその女が振り向くと、そこにはブラウエ・トロメルの一人、
「…」しばらく花を見つめていたその子は、やがて目を逸らして再び眼下に広がる色橋市を眺める。
「…情力発現「
「情力発現「
「…今発生させたのは「衝撃波」ね。」そう言われた女は再び花の方に視線を向ける。「…知ってるの?」「まぁね。あなたは「波」を操作する具情者、その操作対象は「電波」「音波」「衝撃波」エトセトラ…波であるなら何にでも干渉出来る…恐ろしい情力だわ、でも…」花が危険な笑みを浮かべる。「…私にとっては好都合、あぁ、実験し
「ふーん、美波、ね、一応覚えとくわ。というかこのタイミングで自己紹介?随分とまぁ、エキセントリックな子ね。」若干呆れ気味の笑みを浮かべてそう言いつつも、新たな種を周囲に振り撒く花、そんな彼女に美波が言い放つ。
「…一応忠告しておくけど、私結構強いよ?あと容赦とか一切しないよ?」「だから?」今度は
「やめといた方がいいわよ。」花がそう言うのとほぼ同時に、美波は情力を放ってしまった…するとその植物が突然燃え出し、美波に火の手が襲い掛かる。「今あなたに差し向けた植物はユーカリとゴジアオイっていってね、ユーカリの葉はテルペンっていう引火性の高い物質を分泌するの。そしてゴジアオイもまた
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