黒と憎編 要約

 喜び、怒り、哀しみ、そして楽しみ…全ての感情をようやく取り戻した真白であったが、彼女は両親の顔、声すら思い出すことが出来なかった。途方に暮れる彼女を「何かの拍子で思い出す」と明るく励ます焔…するとその瞬間真白の髪と目が黒く染まり、彼女の足元から影が延び、焔の首を締め付ける…


 血染の介入により事無きを得たが、その一連により、真白にはまだ全ての感情が戻っていないということ…「慈しみ」と対を為す最後の分情「憎しみ」の存在を知る。


 仲間の後押しもあり、意を決して自身の影に潜る真白。己の影の世界にて、とうとう「憎しみ」の分情、黒との対面を果たす真白。彼女は自分に戻った分情の情力を十分に使って戦うが、中々黒に一撃を与えることが出来ない。しかし真白の「楽しみ」の分情、緑の登場により、状況は一変する。


 とうとう黒を追い詰めた真白。彼女は「哀しみ」の分情、青の情力を使い、黒の本心を悟る。彼女が真白に戻ることを拒否していたのは、全て真白自身を守る為であったのだ。短いようで長い…そんな旅路の果て、ようやく感情と記憶が戻った真白、そして判明した彼女の本当の名前は……




 双代ふたしろ彩愛あやめ

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