笑いっぱなしで読み終わったあとで、ふとこれは風刺なのか? と考えさせられる一作。現実にも動物愛護ゆえのビーガンとかいますが、もし人類が家畜を育てなくなったら、牛さんも豚さんも絶滅してしまうっていいますしね。ま、込み入ったこと考えずに今夜はカレーにすっか!
カレーを食べたいと思うことは、そんなにも罪なことなのか。そんなことを考えさせられる作品です。人々の為せる罪業(カレーを作ること)を滅ぼすため、日夜暗躍するカレーライス修理工。彼らの活動は罪を罪とも認識できない人々には理解されなくて……。彼らの末路は涙なしには読めませんでした。
角田拓三さんという、とある修理工の仕事っぷりを追ったドキュメンタリータッチのお話です。この人はいつから、どういう理由で、カレーライスに対してこういうことを行うようになったのか。庶民のごちそう、カレーライスを一体どうしたかったのか。次々に明かされていく謎の職人技が非常にホラーで、おもしろかったです。最高のコメディでした。そしてカレーライスはやはりカレーライスなんだな、と思いました。
タイトルに偽りなし!本作では魔法も何も無い現実世界でただ本当にカレーを修理する匠の仕事をダイジェスト形式でお届け!読んでいる間、ずっと面白い。シュールよりのコメディ小説です!
こんな発想思いつく時点で天災、いえ、天才です。まるでロバートの秋山をみるような。名前は角田拓三ですけどね🙃カレー作りの逆回し再生。匠の技は果てなく虚しい!