あとがき

 改めましてここまで読んでくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。


 さて、何から書けばいいか迷いますが、まずは今作の始まりについて書こうかこ思います。

 今作を書き始めたのは、ちょうど去年の三月中旬だったと思います。もしかしたらもう少し前かもしれません。当時、私は今作とは別に三作、長編を書いていたのですが、そのうちの二作を投げっぱなしにしていた状態でした。一作は終わり間際にスランプってなにも書けなくなり、もう一作は自分の見通しの甘さに絶望してスランプって書かなくなってしまっていました。そのせいでそもそも小説を書く気すら失せていました。ただ、KAC2022がちょうど開催されており、このままではいけないと奮起して短編をいくつも書いていたところ、創作意欲が戻り、本作を書くに至ったのです。

 しかし、二作も筆を折っている身です。今作も筆を折るのではと不安に思い、書き始める際に明確な最後を創っていました。途中、どんな形になったとしても、その結末だけは絶対に書くという決意を持ちました。ですので、その結末を書き終えたので、自分の決意に正しくあれたかな、と安心しています。

 ただ、結末とは別に大まかな話の展開も書いていたんです。しかし、それは守られませんでした。実は言いますと、当初の予定ではサタン殺しの騒動は修学旅行ではなく、その一ヵ月後になっていました。修学旅行は妖魔界編一本で書くつもりでした。また、吸血鬼ヴァンパイア騒動後、神々について書きましたが、あれはもともと修学旅行後に書く予定であり、三章は異界魔術結社ハエレシス編を書くつもりだったんです。あと、神々編後、郭を主体とした隠聖字教編も書く予定でした。そしてそこからエクソシスト編とサタン殺しの騒動編につながる予定でした。しかし、吸血鬼ヴァンパイア騒動編を書いている途中にデータが吹っ飛んだり、ヘレナやイザベラをもっと早く出したいという想いが強くなってしまい、急遽予定を変更した次第であります。それがよかったかどうかは、私にもわかりません。

 次に今作の設定やらについて言及しようかと思います。

 今作は、元々頭の中にあった異世界転移物の後日譚を本編としたものです。また、今作のキャラや設定のほとんどが、プロットだけ作って放置してしまった色々な作品のキャラをベースにしており、一からオリジナルで作ったのは雪と杏くらいかと思います。魔法少女三人組は、三人組を主役とした作品を考えていたんです。混沌の妄執ロイエヘクサはその作品から引っ張り出してきています。吸血鬼ヴァンパイアに関しても、ウィオリナがベースとなったキャラが主人公の吸血鬼ヴァンパイア編を書くつもりでした。神々についても、小さい頃に考えた設定をそのまま流用していますし、天使や悪魔、エクソシストなども、イヴィルどうこうは追加した部分ですが、元々それ一本で書く予定でした。ちなみに、その作品の主人公は登場していません。まぁ、他にもいろいろな設定をベースにしており、そのためその伏線もお遊び程度に張っていたりしているのですが回収しなくても問題ない伏線のため殆ど回収していません。兎も角、色々な設定が入り乱れているため今作はそれを統合するのに苦労しました。けれど、逆に色々な設定を考えずに済んだので結果オーライかなと思っています。

 ……と、これ以上は書き過ぎるため、控えさせていただきます。


 さて、次は反省……というよりは愚痴でも書こうかと思います。

今作を最初に投稿する際、一章分を書いてから投稿しようと決めていました。そちらの方が章の結末に合わせて構成を手直しできますし、描写にもまとまりがでると思ったからです。そのため、一章分書いたら投稿。その章全てが投稿し終わる前に次章を書き終える。そういう風に決めていました。しかし、吸血鬼ヴァンパイア騒動編を書いている最中、ちょうど大学の中間考査が終わった後だと思います。ようやく最後まで書き終えた吸血鬼ヴァンパイア騒動編の後半部分のデータが吹き飛んだのです。前半部分はキチンとバックアップを取っていたため問題なかったのですが、中間考査のごたごたで忙しかったせいか、後半部分のバックアップをするのを忘れてしまい、泣く羽目になりました。そのせいもあり、一章分書いてから投稿はできなくなり、ただ投稿を途中で途切れさせると再び筆を折ることになるのではと不安になり、ならクオリティは捨ててでもまずは書ききることに心血を注ごうと思い、結局五章と最終章は数話分しかストックがなかった状態で書き続けました。そのせいで戦闘における伏線をあまりきれいに張れなかったりした。それがとても悔しくて悔しくて、読み直しながらのたうち回っています。

 また、キャラ描写も曖昧になったりした部分が多々あり、特にウィオリナに関してはキャラ立てに失敗したなと思っています。上記で述べましたが、本当は吸血鬼ヴァンパイア騒動編後、異界魔術結社ハエレシス編がありました。吸血鬼ヴァンパイア騒動編は杏とティーガンのキャラ描写を主要としていたため、異界魔術結社ハエレシス編でウィオリナの深堀をする予定だったんです。しかし、それが叶わず、今作の最後に無理やり突っ込む形になってしまったのが悔やむところです。他にも、失敗したなと思うのは、直樹と大輔のダブル主人公にしたところです。キャラ自体の掛け合いは書いていて楽しかったのですが、その分視点を増やさなければいけませんでしたし、キャラも増やさなければなりませんでした。そのため、細かいところがおろそかになったな……などと思います。とはいえ、五章のほとんどは二人に関する描写はあまり多くなく、ぶっちゃけ雪たちの方が主人公感があるよな、などと思っていました。たぶん、そこら辺でのキャラの重要度などの位置づけも間違ったのではと思います。他にも、ギャグを主体として書くつもりが、シリアスが主体となってしまったり……まぁ、色々あります。

 ほかにも書きたい部分はありますが、あまり長くなりますと面倒ですので、控えさせていただきます。



 まぁ、今作は反省点が山盛りです。山盛盛子やまもりもりこです。ですが、当初、掲げていた書ききるという目標を達成できたので、そういう意味ではとても満足しています。

 ただ、たぶんですが、書ききったからこそ色々な反省点が思いつくのではと思います。

 なので、次回作は今作のように80万文字以上の作品ではなく、15万程度、まぁ小説一冊分で書ききれるような作品を書いていこうかなと思っています。


 あとがきらしくないあとがきですが、これで終わりです。


 また、最後になりますが、聞き飽きたかもしれない謝辞を。

 ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。また、もしよろしければ私の別作品や三月の終わりごろに投稿する(予定)の次回作を読んでくださるとうれしいです。

 

 本当にありがとうございました。


 これからもまた、イノナかノかワズをよろしくお願いします。

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【完結済み】異世界チートが現代でも無双するようですよ? ~帰還者たちは再び異世界に行きたい~ イノナかノかワズ @1833453

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