人を笑わせることって難しい!それでも笑いの為に、人の為に街を疾走する主人公を応援したくなる作品です。
お笑いというテーマに沿って書かれたこの作品。それなのにどうしてタイトルにはこうも不穏な文字が並ぶのか。罪を撒く、極悪。いわば『笑い』と対極にあると言ってもいいこの言葉達が、如何に紡がれ、彼を動かし、そして周りをも巻き込んでいくのか?一つの見方からすれば、彼は確かに犯罪者だ。だが、違う角度からみればそれは不条理な『ナニカ』を見据える存在ともいえるのではないだろうか。と仰々しく言ってみたが、そんな私にきっと彼はこう言うのだろう。「どうでもいいんだよ、笑っとけ」と。