ふたりは語りあっていたのです何度も会って、鬼も人間もかわりはないのだと話していたことでしょう。でも、考え方のアップデートはできていなかったのですな。自分の考え方にあたらしい考え方を取り入れるのはむづかしいものです。言葉のうえでわかった気になっているもの。テーマとストーリーがうまく融合しています。
鬼には鬼の世界がありますね。人間から見た鬼とは違いますね。美しくも、切ないです。
怪我をし道に迷っていた人の命を助け、やがてその人と恋仲となってしまった鬼の物語。描かれる鬼の世界、そして人間に理解されない彼らに、ぎゅっと胸が締め付けられます。最後に起こってしまうある出来事。二人の関係は、どうなってしまうのか。種族を超えて相手を愛した鬼の娘の、一つの恋のお話です。ぜひ、お読みくださいますと幸いです。
文字数はかなり少ないのに内容は実に濃密。 作家を目指す身として教科書にしたいレベルです。 時代劇風の舞台、人と鬼という種族間の差別意識が濃厚に存在しています。 その差別意識の表現が実に巧妙で心動かされること必至。 漢字は難しいものがチラホラありますが、そこは検索するなどでどうにか頑張ってください。