白い夏

ももいくれあ

第1話

ほんの少しの気まぐれだと、

柔らかい唇を舌でなぞった。

次の季節が来る頃までには、

すべてキレイに流してしまう。

じっと逃げない鋭い瞳に。

細くてしなやかな左腕に。

いつのまにか季節を忘れた。

無表情な指先は、

白い肌を追いかけた。

数える程の戯れが、

Kissの味(いみ)を変えてしまった。

朝陽を迎えた悲しみは、

いつまでたっても癒されない。

ワインに酔ったふりを続けた

朝陽をまた今日もみつけた。

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白い夏 ももいくれあ @Kureamomoi

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