幸福を探している人、透明な心になりたい人、京都好きの人お薦めです。

人生、幸福と不幸は半分々、多分その通りだと思います。人それぞれ感じ方はあるにせよ、です。だから、瑠香のこわさもよく分かります。逃れられない事実だからですね。それを予測してそこから姿を消した瑠香に、ただひたすら涙を溢れさせる僕。その心は、瑠香を失ったことだけじゃなくて、その行動をとった彼女への感動から、水のように透明になってしまっているのだと思います。そういうこと、ありますよね。滅多にないけどとても美しい瞬間です。洛西の景色の中で、僕と瑠香の胸の鈴がなるような出会いに続く恋愛の行方が美しく描かれています。