回、体、心、書。

ハルカ

伝える努力

自分が自意識にまみれた人間だと自覚したのはいつからだろうか


今思い返すと、昔から自意識という名の呪いにかけられていた。

小学校低学年の時から、常に「私を見てくれ!」「褒めろ!」と考えていた。

三兄弟の真ん中である私は、とても空気が読めなかった。

たまに思い出すと消えたいくらいだ。

そんな私が、人一倍、いや人三倍、空気を伺うようになったのは小学校高学年になってからだったと思う。

私が小学校三年生くらいの時から、少し家が荒れていた。

ほぼ毎日のようにお姉ちゃんと親との殴り合い、暴言、夫婦げんか、最初は傍観者のような立ち位置にいた私でさえも、巻き込まれるようになっていた。

そしてある日、お母さんと私の喧嘩中お母さんが放った言葉で私は闇に落とされた。


「お前が消えてもだれも悲しまない」「みんな嫌ってるよ。あんたのこと」


最初はお母さんに私の何が分かるんだって反抗していたが、喧嘩の度にいわれると嫌でも錯覚してくるのだ。

学校で友達といても些細な言葉に勝手に傷ついて、笑えなくなった。学校が楽しくなくなった。たまに学校を休むようになった。

理由も言えなかった。どうせ言ったところで何も伝わらない。そうやって諦めていた。

そうして時は経ち中学生になった。そのころには親二人は別居していて、兄弟は全員お父さんの家にいた。お母さんだけ違う家に引っ越した。

中学生になって、最初はしっかり通えていたが、何か月か経つとまたいけなくなった。人の目が怖かった。

でも中学校は小学校と違って、別室というものを用意してくれた。

そして自分に興味を持ってくれた。別室で友達もできた。

その子も似たような経験をしていて、心から笑顔になれる友達になった。

そこから色んな先生や大人と話していると、知らない感情とか、抑え込んでた感情が溢れてきて最初は戸惑ったけれど、知らない自分を知れて、自分なりの考え方ができるようになった。

それと同時に、自分の自意識が倍くらい溢れてきた。

「もっと聞いて」「もっと知って」

今まで甘えることのできなかった感情が、いっぱい出てきた。

でも分からない。人に甘えること、頼ること。今も分からない。


けど一つだけ、分かることがある。

伝えることをしなければ、伝わらない、ということだ。

「なに当たり前のこと言ってんだバカ野郎!!」と思いのあなた。分かります。私もそう思います。けどいい言葉がこれしかなかったので許してください。。。。


今、世の中は空気を読めないと生き抜くことができない世界です。

伝えることを怠ってないかい?私はそう皆さんに聞きたいです。

察しろ、空気を読め、そうしてると直接伝えなければ伝わらないことさえも言わなくなります。そして、人と人の間に溝ができていつに間にか落っこちてるんです。

一回落ちてしまうと戻るのには相当な体力が必要で、死んでしまいたくなる。

だから、今からでも「ありがとう」だけでも言葉に出すことで変わるのかなって思った。

私は人は鏡だと思って生きるようにしている。

自分が変わろうとすると、自然に周りの世界も変わって見える。

それが自分を変えることができた証拠なのかなとも思う。


次は自分の自意識を抱きしめる努力かなっ♪


長い文章を読んでいただきありがとうございます。

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