このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(201文字)
平成23(2011)年3月11日。日本が、世界が、激震した。その時、関東にいた作者の、その一日を、追う。あの日、このような混乱が、あった。経験者なら、まざまざと思い出すだろう。
3.11という「あの日」のあの時の記憶、あの時に至るまでの記憶を振り返る――そういうルポルタージュです。そして今、そうすることにより、今日の「この日」のこの時に祈りをささげる――そういう記録文学です。「あの日」がお辛いということでなければ、ぜひご一読を。そして祈りを。