第2話 「ナイトメアと星の遣い」



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   *SUCIDE♡DREAM*

 第2話 「ナイトメアと星の遣い」



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「あなた……誰なの?」

「私はミア、F ship。貴女たちの命を奪いにきたわ」

「F ship……!」

「実はおつかいでチーズケーキを買に来ていたのだけれど…まさか魔法少女たちがいるとはね。」




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ナイトメア名、『F ship』

セーラー服を身に纏った人魚のナイトメア。

おうじさまだって魔法少女だって、ナイフで一刺ししてみんなの魔力を吸い取ってやるんだ!


だってそれが、からの指令だから。



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「ナイトメアってそんな呑気だっけ!?って、その前に!久夜をどこにやったの?」


「ここよ」

ナイトメアの魔力によってフィールドが展開される。そこはまるで深海のようだった。


「久夜!!」

「くっ…ごめん、あたしが油断したせいで…」

久夜はフィールド内で空中に、魔法の力によって鎖で縛り付けられていた。


「っ…私の大切な、愛する仲間を傷つけるなんて許さないんだから!」

「望むところよ。""」


水中へと誘われるがまま、溺れていく。苦しい、息が出来ない!

「うっ……ぷ……」

(こんなの、卑怯すぎる…!)


「ふっ、スイートキャノーラとやらもこんなものね」



「待った!!」


星々の欠けらたちが也花を深い海から掬い出す。

この星のきらめきは!


「瑠李!!」

「ちっ…あんたは…」

「アズール・ピナータよ。もうこれ以上あんた達の好きにはさせないかんね!」





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魔法少女名、『アズール・ピナータ』

星々を守る天星の魔法少女。

この世界に存在する宇宙の星々は、彼女によって守られている。

夢都市ドロームの満点の星空は、アズール・ピナータあってこそなのだ!



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「いくよ、""!!」


空から深海へと星々の欠けらや隕石が降り落ちる。それらはF shipに直撃した。


「ぐぁっ……!!」

「也花!今のうちに久夜を!」

「っ、うん!」

魔力で生み出されたハートの弾丸は鎖を見事に壊し砕いた。


「3対1なんて卑怯ね!今日はこの辺りにしといてあげる」

「待って!ナイトメアたちの本当の目的ってなんなの!?どうして魔法少女ばかりを狙うの?」

「それは"ヴィラン"が知ってるわ」

「ヴィランって誰…ねえ、待ってよ!」


也花の叫びも虚しく、F shipは忽然と姿を消した。



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「それにしても瑠李、どうしてすぐ駆けつけられたんだよ」

「私と也花はこの指輪で共鳴してるからね。也花がピンチの時はすぐわかるよ」


瑠李の手にはピンクの指輪。也花の手にはブルーの指輪。

パートナーである二人は、これらでお互いの状況や位置情報を共有し合っているのだ。


「ああ、そういえばそうだったね。あんた達、本当に仲が良いんだから」

「えへへ」

「でも久夜だって私を置いてケーキショップ行ったじゃん!」

「それはあんたがいつもの如く家にこもって占星術に夢中になってたからでしょうが」

「あー、そうだった。てへ」

「ねえ二人とも。次はみんなでお出かけ行こうね」


也花はニコーッと笑って、二人の手を取る。


こんな平和な毎日だけがずっと続きますように!

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SUCIDE♡DREAM 珈色かぷち @koirocaputi

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