第115話 寝言
午前3時過ぎ。
「ん? んん?!」
隣で寝息を立てていた妻(54)が突然、問い返すような大きな声を上げた
寝そびれてつい先程まで携帯を見ていた夫の直人さん(56)は
その大きな声に驚いて妻の方に振り向く
次に妻はムクっと上半身を起こすと
「死ねば?死ねばいいのよ!」と叫ぶ
思わず「えっ?だれが?」と聞いてしまった直人さんに振り向いた妻が
「あなたよ」
そう笑顔で答えると、再び布団を掛けてグーグーと寝てしまった
翌朝の妻は、自分が寝惚けたことを全く覚えていない様子
直人さんはその夜の事を、墓場まで持っていくそうだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます