第31話 交通事情
もっと戻してもっと戻してもっと戻して!
そう、はいそのまま、はい真っ直ぐ〜
そうそうそう微調整はい戻る戻る戻る〜
ハンドル戻す戻す戻す!
戻しながら戻しながら戻しながら
あ〜違う違う違う違う違う!
ベランダに出ると、下から聞こえてくる男性の声
子供に自転車の乗り方でも教えているのだろうか?
駐車場に用事があったのと、少々気になったのとで1階まで降りてみることにした
・・・ああ。
何階の人だったか忘れたが、父親が母親と共に、20代の娘の車庫入れを誘導している
その声が余りにも大きいものだから、あれは娘さんも恥ずかしいだろうなぁ
その日の夕方、ウチに寄った上の娘にその話をすると
「どの口が言うのよ。散々私の運転にケチ付けといてさ」
いや、それは貴女の運転が荒いからです
上の娘に比べて下の娘は逆に怖がりすぎの慎重派
飛ばす怖さはないが、何かいうと直ぐブレーキを踏むものだから乗り心地が良くない
そんな俺の運転はというと、丘と沖、どちらもお客様を安全に運ばねばならんので当然に超優良ドライバーだ
ちなみに1947〜1978年の間、沖縄は右側通行だったことはあまり知られていない
ついで話として、外人さん(左ハンドルに慣れた人)が多いから、左寄りに走る(寄り過ぎて慌ててセンターに戻る)車をよく見かける
外人さんといえば、軍関係(およびその家族)はYナンバーなのだが
この車両と事故ると日本・アメリカ両方の警察が来るから、面倒なので要注意だ
あと、街中に白っぽい道路があるのだが、あれは夏の日差しでアスファルトが痛まないよう石灰岩が混ぜてある
なので雨の日は、クロックス履いてるみたいに車が滑りやすいから、これも注意だ
しかし何と言っても沖縄でダントツ多いのは飲酒運転だ
俺は、しょっちゅう飲んでいるが、飲酒運転だけは絶対にしない
当たり前の話だが。
なので以前まで、娘2人にはよく運転手をお願いしていたのだが
こちらから頼んでおきながら、やれスピード落とせだのブレーキ踏めだの車間あけろだの、口うるさく言うものだから
最近なかなか乗せてもらえなくなった
それもこれも心配だから言うのだが・・・
ところでまだ2人には、一番肝心なことを注意喚起できていない
それを言うと2人が怖がるからだ
俺がこれまで見聞きしてきた結果、沖縄は
乗せてはいけないものを乗せたり、横切ってはいけないものが横切ったり
それが原因で事故る確率が相当に高い気がする
皆様もこちらに来られて、夜、国道を走る時は是非、そちらの心構えを。
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