第2話

日本「ッわ、分かりましたっ・・・!良いですから、もうやめてください・・・。」








そう言葉にしていた。






その私の言葉に、唇を離した。



韓国「本当なんだぜ?それ、もう約束なんだぜ?」


日本「・・・は、はい・・・分かりまし・・・た。」



その言葉に、胸に触っていた両手を後ろに回し、今度は背中を抱き上げるようにした。


そして、韓国さん自身のほうに抱き寄せられた。








韓国「約束、なんだぜ。」




これは、いけない約束なんだ。


それは自分で承知していたのに、なぜか約束していた。



全身汗まみれになりながら、吐息と胸の高鳴りと熱っぽさがとても苦しい。


だけど、韓国さんに抱き寄せられているとその興奮も段々おさまってくる。




日本「か・・・んこくさん・・・。」


韓国「何なんだぜ?」




日本「・・・なんで、フランスさんとこんなことしているんですか。」


韓国「いやぁ、だって・・・。」









韓国「日本と聞けば、俺はすっ飛んでいくヤツだからなんだぜ。」



日本「・・・。」




語りながらも、韓国さんは抱き寄せる手を離さなかった。



















意識が消えて、気がついたときにはもう朝になっていた。



日本「あれ・・・?」



あまりにも突然に朝がきたようにしか感じられなかった私は少し疑う。


でも、この気持ち良い日光は間違いないでしょう・・・。



起き上がろうとしたら、誰かに抱き寄せられたままだった。



韓国さんだった、やはり夢ではなかった。



私はなんとか韓国さんの、抱きしめる両手から抜け出し 廊下を歩く。




日本「にしても、韓国さんってあれ程ひどい人じゃなかったはずですよ・・・?」



また疑惑に包まれながら、歯磨きをしていた。




洗面所を出て、台所に向かおうとしていたとき


誰かが背後から抱きついてきた。



韓国「おいていくなんてずるいんだぜぇー。」


日本「わ、わぁぁっ!」



驚いて、バランスを崩した私は思いっきり韓国さんの上に仰向けになっていた。



日本「い・・・いたぁ・・・っあ、韓国さんッ!」


韓国「まったくぅ、日本は驚きすぎだぜ。」


日本「す、すみませ・・・ッ。」



立ち上がろうとしたら、腕を掴まれ 同時に顔を近づけてきた。



こ、これは・・・!!と思った私は、すぐに手を振り払い スタスタと韓国さんから遠ざかっていく。




日本「うーん、今朝の朝食はどうしましょうかね・・・。」



頭の中で、冷蔵庫の中身を思い浮かべる。


そういえば、ほうれん草残ってましたし、納豆と組み合わせてみましょう、それから魚は今日は鮭でいいですかね。



そう思い浮かべながら、歩いていると誰かがインターホンを鳴らす。


玄関を通りかけたので、すぐさま玄関のドアを開けた。




フランス「おっはよぉ、日本!昨日は、【うちの韓国】がお世話になったねぇ。」


日本「うぁ・・・フランスさん・・・お、おはようございます。」


フランス「なんだよ、お兄さんが来た途端、その【うわ、来たよ】みたいな反応。」




韓国「あ、フランスやっほぉー。昨日は日本と夜を一つ屋根の下で過ごしたぜぇー。」


日本「なんですか!!その言い方ッ!!」



フランス「そうか、そうか。じゃ、【交代】な。」


日本「・・・は?」


韓国「おっけぇー。んじゃな、日本!訓練頑張るんだぜー。」



韓国が帰る途端に、そういった一言がピキーンと頭のどこかに反応する。



日本「ッそうです!今日は訓練が・・・!ああ、色々考えていたせいですっかり忘れていましたッ。」


フランス「それは、昨日の夜のことだったり?」



フランスさんは、壁に肘を当てて ニヤッとしながら聞いてくる。


そのことに、ちょっとドキッとする。



日本「し、失礼します。」


フランス「おいおいー、ちょっと待てよぉ。」



その瞬間、フランスさんは私の肩をグッと掴み、一気に寄せた。




フランス「訓練まで、時間はまだあるんだろう?」



その言葉に、ドキッとまた胸が高鳴る。


だけど、それと同時にズキッという心に痛みも感じた。




日本「ッ・・・ありませんっ!!」



そう言い張って、なんとか その場から逃げることはできた。





















フランスさんの怪しべく手から逃れられたところで、さっさと朝食を済ませないとなりません・・・。


私は、自分でも驚く早さで朝食を作り始めました。



だって・・・今ここには、フランスさんがいるわけでぼやぼやしていると、何されるか分か――――。







フランス「なぁに急いでるの?そんなに急な用事?そんなことないでしょぉ・・・?」




そう耳元で囁きながら、例の手をするりと着物の裾から入れて、どんどん下へともぐり進めていく。



日本「ッあ・・・!!」



その例の手は、ある一部分で動きが止まり、



優しく、でもどこか乱暴に握り始めたではありませんか!!!!!!




日本「んぁ・・・っ!」



フランス「ふふ・・・全く、日本ったらやぁらしいなぁ、お兄さんもっとヤりたくなっちゃうじゃん。」




それを絶えなく、優しく揉みしだき続けるフランスさん。




日本「やめッ・・・やめてくださ・・・ッぅぁあっ!!」



フランス「日本、焦らしプレイって知ってる?」


日本「んぁっ!!・・し、知ってますが・・ッあぇっ!!・・・そ、それが何かッ・・・?」



フランス「ふーん、知ってるんだぁ、へえ・・・。」



日本「も・・・もう止めてくださいよッ!!朝食作らなければ・・・ッ。」



フランス「いいじゃんー、そんなこと。それより、まだ時間あるんでしょ?」



日本「う・・・。」




またも、フランスさんから逃げようとした私でしたが




そこを摑まれてては動こうにも動けません。






日本「ッいや・・・!!やめて・・・ッ。」



フランス「ふふー、こーゆう反応お兄さん大好きなんだぁ・・・。」



日本「はぁぅ・・・ッあ・・・う・・・。」




そのとき、震える腰の振動と快感のような感情に、がくりと体勢が崩れて力が抜けて、


床に座り倒れた状態に。




フランス「ッもう、早いじゃないか日本。」



日本「こんなの・・・されたことないですよ・・・ッ。」





激しい吐息に混じって、ヤカンの沸騰した合図の音が鳴り響き共鳴していた・・・。





















イタリア「あれぇ?どうしたのぉ、日本。今日顔色が悪いというか、赤いよ?」



案の定、イタリアくんはすぐに私の調子が悪いことに気づく。





日本「い、いえ・・・大丈夫です。気にしないでください。」



ドイツ「うむ、日本。風邪なのか?」


日本「いえ・・・そういう訳じゃないんです。」



イタリア「あー、もしかして!!」



イタリアくんの、その言葉にビクンッと武者震いを感じる私。





イタリア「オレの今日のくるんのツヤと、くるくる具合に見とれちゃったとか?」



日本「ちがいますよ・・・。」




そのことに、フー・・・と胸を撫で下ろす。




ドイツ「・・・やはり、今日は寝ていたほうがいい。無理はしちゃいかん。」



日本「ちがっ・・・大丈夫ですから!!」



イタリア「どうしたのー、やっぱ今日の日本変だよ?」





朝に、あんなことをされた なんて言える気がしない私。それもそのはず、



あんなことを言える人はイタリアくんぐらいでしょう・・・。

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