会場散策(3:ソラノ ヒナさん、4:春野わかさん)

ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。


『カクヨーム王国』では、それぞれのカクヨムさんたちが、それぞれの本屋さんを持っている。その本屋さんでは、なんとその店主のカクヨムさん達が書いたお話のアトラクションに、無料で参加できるのであーる。


さてさて、本日も早速、和響わおんとやらを覗き見してみよう。今日の彼女は、最近オーガナイズしている『平和と祈りの祭典』会場へと早速出かけて行く。


「自主企画【戦争のない平和な世界になりますようにと、優しい「祈り」を込めて書いた作品募集します!】https://kakuyomu.jp/user_events/16816927861270086890】へレッツラゴー!」


まさに妄想世界。あっという間にイベント会場の中へとついた。イベント会場の中は優しいカラフルな世界。あちらこちらの妄想アトラクションでは、併設されている近況カフェで、平和的にお茶をしながら談笑している、様々なジャンルの人たちが見える。戦士、勇者、吸血鬼、報道記者、おじいちゃん、おばあちゃん、ドラゴンなどなど、オールミックスである。だが、共通していることもある。それは、みんな頭の上に《戦争のない世界になってほしいと祈ってます!》とプラカードのような吹き出しを出していることだ。なるほど。すべての感性を受け入れる争いなき平和な世界、カクヨーム王国のイベント会場だけのことはある。なんと平和なことか。


――うんうん、すごいすごい、いろんなジャンルの人が、願ってるんだよね! 現実ワールドでの戦争が一刻も早く終わってほしいって! えっと、ではまず今日はどこの妄想アトラクションに行こうかな! そうか! 会場マップを作ったから、その順番にまわればいいんだ! 天才か!


自分で自分に天才と言ってしまうくらい、お花畑の彼女は、まずは、エントリーナンバー3の、仲良しのカクヨムさん、ソラノ ヒナさんの妄想アトラクションへ向かうことにしたようだ。


――まずはエントリーナンバー順だから! おお!3番は大好きなヒナさんだ!では早速!


「エントリーナンバー3番!【ぼくが勇者になれたのは、みんなのおかげです。 作者:ソラノ ヒナ】

https://kakuyomu.jp/works/16816700427274038450 へレッツラゴー!」


瞬く間に、ヒナさんの本屋さんに並んでいる妄想アトラクションの前に到着した。便利な妄想世界。ソラノ ヒナさんの本屋さんは、どうやら恋愛シティと異世界シティの交差点付近にあるらしい。周りには、恋人つなぎをして歩いているカップルや、まるで乙女ゲームから出てきたかのような尻尾を生やしたイケメンが歩いていたりする。なんとまぁ、平和な胸キュンワールド。


――うわぁ。さすがヒナさんの本屋さん!淡い桜色ってとこも、まさにヒナさんぽいけど、本屋さんの横の木が、ダイヤモンドでできてるみたいで、太陽の光を虹色の輝きに変えて、足元をキラキラと照らしているぅ! さっすが聖女様ソラノ ヒナさん! 


「では、早速、お邪魔しまーす! ヒナさんいますかー? あれれ、今はいないみたいだね。では早速妄想アトラクションで遊んでいきますねぇ!ひょいっと!」


こうして彼女は、三話完結の妄想アトラクションをしばし楽しんで、おいおい泣きながら戻ってきた。


「うぇぇん! めっちゃいい話やったぁぁぁ。ぐすん。泣いちゃったではないかーい!魔王の言葉。本当にその通りだと思いますよ、ヒナさん〜!今世界では戦争が始まっていますが、それも負の感情の集合体がある一点を超えた時に、王様の心を動かし、戦争になってしまったのではないか。と、思いたい自分がいるんですよぉ! 王様が優しくなれれば、この戦争は終わるのかな、といつも、王様が優しくなりますようにと、祈っていますよぉ。このお話は、子供たちにも聞かせてあげたい優しい真実が、たくさん詰まっていますよぉ。ううう。ええ話やぁ」


かなり満喫してきた様子。その場で急いでお手紙を書いて、レビューなるものとして、ほいっと投げた。すると、妄想アトラクションの横に『ぜひ、今だからこそ、お読みいただきたい名作です』とキラキラと輝くネオンがついたホログラムが、現れたのだった


――ありがとう! ヒナさん! まさに優しい祈りのお話だった!星三つだよ! これは星百個でもいいよ! 参加してくれて、あーりーがーとー! ふぅ。さてと、次は、エントリーナンバー4番の春野わかさんのアトラクションに行かなきゃね!


「春野わかさんの、【いざ言問はむ隅田川 作者:春野わか】

https://kakuyomu.jp/works/16816927861026455289 へレッツラゴー!」


またもや便利すぎる妄想世界。あっという間に、現代ドラマシティの春野さんの本屋さんの前に到着した。現代ドラマシティでもここはどうやら、東京の隅田川の近くの下町エリアのようだ。どこかほのぼのとしている。春野さんの本屋さんは、桜の並木道のすぐ隣にあり、店先では可愛い猫が椅子に丸まってお昼寝中だ。


――おお! ここは初めてくる場所だ! 現代ドラマシティは現代っていうだけあって、本当に現実ワールドのようだ! では早速、猫ちゃんを起こさないように、そぉっとね、


彼女がドアをそっと押すと、カランコロンと、静かに音がなり、ドアがゆっくり開いた。


「春野わかさーん。こんにちは〜? やっぱり今の時間はお忙しくっていませんかぁ? では妄想アトラクションに先にお邪魔しまーす! おっとっと。静かに静かに……っと」


こうして、春野さんの妄想アトラクションで、おじいちゃんと猫の散歩にご一緒させてもらった和響とやらは、これまた大泣きして、アトラクションから戻ってきた。それも歌を歌いながら。


「春よ〜遠き春よ〜うっうっうっ。ぐすん。うんうん、なんかね、もう胸にきましたよぉ。戦争を知らない私は、みたことなんてありません。過去の動画くらいです。でも、今まさに、そんな現実が世界のどこかにある。みたことないけれど、日本にもそんな時があった。想像力を膨らませれば、世界のどこかの戦争は、もっと他人事ではなくなる気がします。そんなお話が盛り込まれているけれど、心が温まるストーリー展開で、日常の中にこそ、「真の祈り」があると、胸が打たれましたよぉ春野さぁん! ぜひ今だからこそ、是非皆さんに読んでもらいたいですよぉ! ご参加本当に本当にありがとうございますぅ!!!」


妄想アトラクションで、どうやら東京の空襲までも体験してきた様子。現実ワールドでの戦争は、遠い話じゃないということを、身に染みて感じれたようだ。


――これはあれだ、レビューをすぐに書きたいやつだ!


と、何やらお手紙を書き、それをそぉっと投げた。すると、妄想アトラクションの横に、桜吹雪が優しく舞う背景に、『平和への祈りが沢山詰まったほのぼのストーリー!想像する力が大切です! ★★★ Excellent!!! 和響』という文字がうかびあがるホログラムがくっついた。


――これで、もっともっとたくさんの人が、この春野さんの平和への祈りがこもった作品と出会えるようになるといいな! 本当に想像力は大事なことだもん!ふぅ。なんか今日は、やけに涙もろいな私は!



こうして、今日のカクヨーム王国での和響とやらの日常は過ぎていく。現在54作品(2022.3.7現在)まだまだ、これからたくさんの「平和への祈り」が込められた作品が読めるんだと、心を弾ませているようだ。


と、文字数が間も無く3000字。隙間時間に読んでいただくのは限界値かもしれないので、本日はこの辺で。



最後に、この戦争でお亡くなりになられた全ての方に、鎮魂の祈りを、そして、一刻も早く戦争が平和的に終わりますようにと、平和への祈りを込めて、



――黙祷。



優しい光が世界を包み、戦争のない平和な世界になりますように。


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