マスコミ筆記!
@ponkot
ゲッツ!
「ゲッツ!」そう言って指を立てる隣のコイツは一応友達。地球が回ることも知らないバカだ。
今度はダンディ坂野か。コイツは最近、昔流行ったギャグにハマっているらしい。「てかさ、今日のおれの服、ワイルドだろお~」誰の何だったか、忘れた。とりあえず古いことは確かだ。ツッコむのも疲れた。適当にあしらおう。
「なんも言えねえ」
そう言葉を発した瞬間、コイツはぷぷぷと笑い出した。「なんだよ! お前も古いの好きなのかよ!」
は?何がおかしい。正直な感想を言ったまでだ。「何が面白いんだよ」「それ、昔流行ったやつだぜ。北川祐介の名言!ここで使ってくるとはな」
その瞬間、ドクドクと心臓が鳴り、顔が熱くなった。顔を見れない。きっとコイツはおちょくった顔で覗いているはずだ。
「もう……なんも言わねえ」おれは走り出した。「ちょ、待てよ!」キムタク風に言いやがって。しかも北島康介だしなバカ!
知らないって……ああ。
マスコミ筆記! @ponkot
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます