このゲームが好きなんだ! 〜エストポリス伝記Ⅱ〜

麻倉 じゅんか

本文(2022/03/05 22:50 加筆修正)

 運営さんが推し活をしてもいいと仰ったので(違)。


 最近、羽生結弦選手の発言で話題になった『エストポリス伝記Ⅱ』ですが、おかげで中古価格が何倍かに値上がりしちゃいましたね……。


 でも問題ありません。

 自分、既に持ってます!


 だってこのソフト、『ゼルダの伝説BoW』が出てくるまで自分内ベストRPG第1位だったんですから!

 いや、マジで。


 ……『BoW』が強すぎるんですよ。




 ――それはさておき。

 本題、入ります。

 今回はこの、今話題の『エストポリス伝記Ⅱ』を推させていただきます。



 この作品は1995年にタイトーより発売された、海外でも『LUFIAⅡ』というタイトルで前作共々人気があったRPG(ロール・プレイング・ゲーム)です。


 キャラクターを操作してフィールドや街、迷宮などを探索させます。

 そうやって訪れた場所で、時には人と会話をし、時には探しものをし、時には敵と戦いながら話を進めていくのです。



 その戦闘ですが、『エストポリス伝記Ⅱ』ではコマンド入力式となっています。


 ボタンを押すと直接キャラクターが何かをする、というわけではなく、プレイヤーはキャラクターに『何をするか』の指示を与えて行動させるのです。『(武器を使って)攻撃する』『魔法を使う』『道具を使う』などですね。



 難易度は、当時のゲームでは珍しくありませんでしたが、やや高いものとなっています。

 気を抜けばやられますし、ザコには苦戦しなくてもボスにはやられる、といったことはままあります。


 ですが、このゲームは『ハクスラ』という、敵を倒して経験値やアイテムを稼ぎキャラを強くして進めていくゲームです。

 しっかりと装備を整え、レベルを上げていき、プレイヤー自身も魔法やアイテムの性質を理解し使うタイミングを覚えていけばクリアできるものになっています。


 負けてもくじけず、勝つために相手を知り自分を知り戦いに備えて準備していけば必ず進めます。


 それにこのゲーム、羽生選手だけでなく大勢のファンがいらっしゃって、ネットで『エストポリス伝記2 攻略』と調べれば、攻略法を解説しているサイトもかなりあります。

 そういう所も覗いてみられるのもいいでしょう。



 そういえば発売当時、酷評する人がいたのも覚えています。

 その理由は確か、一部のゲームシステムだったでしょうか。


 特に多かったのがダンジョンのパズル要素。

 ほとんどのダンジョンの内部にスイッチを作動させたり物を動かして通路の扉を開けていくといったパズル要素があるんです。


 でもそこを批判するのはおかしいと思います。

 だって、やはりSFCで出た『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』にもそういった仕掛けはありました。

 あちらはOKでこちらはダメというのは、おかしくないでしょうか。


 実際、自分はこの要素、好きでした。

 元々パズル好きなこともありましたし。


 あと、中にはただクリアに関係ないアイテムを入手するためだけに解かされる謎解きもあります。

 そういったものは後回しにしてもいいと思います。




 ただ羽生選手が“原点”と仰ったのは、そういうゲームの部分だけではないと思います。

 同じく“原点”と語られたソフトが『新・鬼ヶ島』だったことからすると、恐らくストーリーにも惹かれたのではないかと思います。


 そう、『エストポリス伝記2』はストーリー性の強いRPGなんです。

 今からすると古いかもしれません。あらも目立ちます。


 しかしキャラクターがしっかり立っており、時には笑わせ、時には泣かせてきます。


 ストーリーの軸になってくるのは『愛』です。


 物語の序盤から、それは伺えます。

 ラストを締めくくるのも、自分は『愛』だと思っています。


 ネタバレになるので詳しくは言えませんが、ラストの展開は、今までRPGで泣いたことのなかった自分が泣きました。


 ネタバレにならない程度の範囲で説明すると、ラストダンジョンに入ってからの展開は、実は前作のプロローグで体験できます。

 なのでプレイヤーが思うのは(この先の展開をどうするんだ?)になってくると思います。


 ――ご安心下さい。しっかり出来ています、泣ける程に。

 泣けなくても、主人公に『これぞ主人公!』という感情を抱けると思います。

 彼は『愛』の為に最後までのですから。


 そしてその姿がある人物の心を動かして、次の時代の物語である前作に繋がっていくのです!




 もし手にするタイミングがあれば、ぜひ一度やってみてください。

 真剣にこの作品に向き合えれば、決して損はしません!


 ――以上、稚屈な文章でしたがお読みくださりありがとうございました。

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