なんとなく続く推し活です~番外編「巨乳バニーガールと最強空手ギャルが弱虫オタクと同棲中」

神無月ナナメ

推し活を調べた結果だけど……

 次のお題が推し活だって――助けてウイキペディア先生よね。


 推しはアイドルとか俳優さん。ファンが用いる俗語らしいよ。他人に薦めたいと思うぐらい。好感度の高い人物の表現らしい。


 デジタル大辞泉にも「推しの主演ドラマ」用例まであるって。「推ししか勝たん」自分が推す相手が最高って意味らしいけど。


 元々アイドルグループ。なかでも一番好感を持っている人物?

「推しメン」由来とする言葉なんだって。おもしろい言葉よね。



「推しメン」自体は1980年代。アイドルブームの登場かな。そのあと2000年ぐらいなんだね。2ちゃんねるから発祥だ。


『モーニング娘。』ファンを中心に使われるようになったんだ?

 そこからAKB48の流行で広まる言葉なんだね。2011年ユーキャン。新語・流行語大賞にもノミネートされたらしいよ。


 AKB48の選抜総選挙。テレビ中継で言葉が有名になった。

「好きなもののこと」マスメディアが広い意味で推しの定義だ。一般人まで「推し」言葉を使うようになり辞書にも載るんだね。



「推し」相手の活躍を祈り周囲にも広めることが推し活だって。

「推し活」の言葉。昨年に新語・流行語大賞ノミネートされた。


 2021年8月……毎日新聞のアンケートだ。「推し」という言葉を使用すると回答した過半数。「使わないが意味は分かる」答えた人まで含めると96%を超えたんだって。ビックリよね。


「推し」元来の意味を超えてあらゆる対象まで広がったんだね。そもそも「オタク」偏見がなかった若い世代から広く使用されて小説や漫画。推しが題材の作品まで作られるようになったんだ。



「推し活」推しに積極的な消費の活動だ。それでも喜びを覚える能動的な感情。受動的だったファン活動とはホント別物だよね。



「ウイルス感染症の世界的流行」推しにおおきな影響を与えた。イベント中止されてからの推し活。SNS活用したもの中心だ。


 感染症の憂鬱な気分を和らげる効果。拡大に伴うテレワーク。オンライン授業の自由な時間。増加してから推しができるんだ。


「感染症から推しができたとか答えた割合。4分の1だって!?」

 佳二のモバイルPC。身体を乗りだしながら美里さんが叫ぶ。


「ホントかなぁ。テレビは観ない。世間に無関心。大阪暮らし。ココ誘拐から理解したオリンピック。世間ずれしてるけどさぁ」

 隣席で佳二も苦笑いしながら応じる。アイドルに興味もない。


「推し? あーしらの推し活。ケーちゃんだからいーじゃんよ」

 意味まで理解した発言かもわからない。おバカな永依だから。


「ちょっとちがう気もするんだけどね……ケージ君がアイドル? わたしたちの中心。だからあながち間違いでもないのかなぁ」

 苦笑いしながら美里さん。周囲も苦笑しながら納得した顔だ。


「ほんと意味わかんねぇ……なんでこうなるの?」佳二が嘆く。

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