凄くわかるなぁというか、似たような経験があったりさせたりしたので……ゆっくりゆっくり噛み締めるような気持ちで読みました。
次でいいや、今度でいいや。そう思ってたら次なんて来ない事結構ありますもんね。
でも人気が出たら…と思う時の彼女の気持ちも凄くわかる気がして、切ない気持ちになりました。
言葉がうまく出てこないんですが、素敵なお話をありがとうございました。
作者からの返信
忙しい合間の読了ありがとうです!
こういう経験、一度は誰しもあるのかもしれません。また明日もあるし、という油断もあったり。でも日々、いろんなものが生まれて消えて。必ず明日もある保証ってないのですよね。
だから好きなものは今日が最後かもしれないと思いながら大切にすると後悔も少ないのかなと。
応援する気持ちも本当だし、独占してしまいたい気持ちも沸いてしまうし、自分が特別になりたいという欲もあったり。人間って複雑ですよね…。
いいなぁこのお話、共感する部分が幾つもあり何度も首を縦に振りました。
ミュージシャン二人にとって自分は特別だと優越感に浸る彼女、自分を基点に観客が増えるのは確かに嬉しい。誰だって推しの特別になりたいと考えることはあります、私も経験ありです。
そして彼らがデビューしたと思い込んだときの感情のリアル感がもうたまらない! 見ているだけで満足しては手遅れになる、推しだからこそ本気で応援する覚悟を彼女は知ったのかもしれません。
作者からの返信
こちらもお読みいただきありがとうございました!
自分が一番推しているという自負、それが彼女をその場から去らせてしまいました(;´Д`)元々大人気!というものではないものを推していると、人気になったときに少し寂しい気持ちになるだろうと。
メジャーになった人たちも1年後には見かけなくなったりもするぐらい、人気商売は水物だから、油断すると推しからの供給が途絶えるという事に;推したい気持ちがあるうちは、プライドとかかなぐり捨てて、全力で支えていきたいですね。個人の創作とかは特にもう!
嫉妬も、後悔も、すごくよく分かりました。
もしかしたら彼らも、毎回立ち止まってくれる主人公の姿に元気づけられていたのかもしれませんね。
通りすがりの関係で勇気をもらうように、人生の向きは何がきっかけで変わるか分かりませんが、推しへの気持ちが後悔に変わってしまうのは辛い……
今やれることは全部やる!くらいの気持ちで推したいなと思いました。
共感の嵐で、面白かったです!
作者からの返信
お読みくださりありがとうございます(∩´∀`)∩
先方も彼女の事を認識していていたから、CD販売の日に立ち止まっていれば…というifの後悔は後々まで響きますね。
好き!という熱がある期間だけでも、明日もあるのが当たり前とは思わずに、積極的に推す事を楽しんでいけたら…という事を思い出すための自分への教訓の物語でしたが、楽しんでいただけて嬉しいです!
MACK 様
グサッと胸に突き刺さりました。深く突き刺さりすぎて痛いです。
好きだなぁと自分だけで楽しんでいるだけではいけないんだと、好きだと声に出して相手に伝えないと、自分から発信しないと……ですね。
好きと言われて嫌な気分になる人はいないはずだ、と割り切ってこれからは推しには好き好き連呼しようと思いました(引かれてしまうかもしれませんが、笑)。
作者からの返信
お読みくださり、また感想までありがとうございました!
心に秘めている好きという気持ちの価値、というものの問題でもありますね。誰かに好かれる応援されるというのは、特に創作してる人の原動力でもありますが、見守られてるだけではちょっと足りない事が…。
好きであることをきちんと伝えておく事で、誰かの情熱を支える事が出来るかもだし、透明なファンではなく実体をもった存在感あるファンでいたいなと、自分にとっても戒めのようなお話になりました。
こちらでコメントするのははじめましてです。beeです。
グッときました…実体験と絡む内容が多いと特にそう感じるんでしょうね。
わたしの好きなお店や漫画を何回見送ったことか😭ニッチな好みを持っているためなのか。もっと訪ねたり、買っておけば良かったと思った時には遅いですね。
行動に起こすのに時間かかるタイプなのを自覚してもう少し行動的になろう!と思ってます。思い出させてくれてありがとうございます😊
作者からの返信
コメントいただけて嬉しい(∩´∀`)∩
これは私も自戒を込めないといけないやつです…!あるのが当たり前になると、明日もあるのが普通に思えて。
無くなる時になってから、好きだったのに、買うつもりだったのにと後悔してももう遅いという事が多々。心の中で応援してるだけだと足りない事もあるから、私も積極的にやっていこうかなと思っています。
うわーうわーってなりました(語彙)
誰も聞いていないストリートミュージシャンの前で立ち止まって聞くだけでも、自分だったら結構ハードル高いなって思うし、毎日のようにそこで呼び水になっていてくれたなら、最後にぼんやりした方の彼が言っていた通り、彼らにとってもきっと特別な存在だったのは間違いないはずで。
本当にそれが最後の一枚だったのか、あるいは彼女のために残されていた一枚なのかなあってちょっと思ったりもしました。ずっと推していてくれていたはずの彼女が、最後の覚悟で作ったCDを手に取ってくれなかったせいで、逆にポッキリ折れちゃったのかなみたいな感じがしてすごくこううわあああってなりました(二回目)
通りすがりの人に百枚売れるより、ずっと応援してくれた人が手に取ってくれることの方が大きかったりもすると思うのでこのすれ違い、胸が痛すぎる……!
でもわざわざ手渡したってことは、ぼんやりさんは彼女のことをはっきり意識してたわけで、今回伝えられたことを無精髭にも伝えてなんかこのすれ違いがいつか解消される続きを永遠にお待ちしております!
私は人との距離の測り方がよくわからなかったりするので、賑やかなところからはついつい逃げがちなんですが、このお話を読んで改めてぐいぐい推すところは押していこうと思いました。あと父にも定期的に電話しとこうw
ついでに🍊もシワったり冷凍されたりしてないで張ります〜!
作者からの返信
私も立ち止まれない方ですね。でも誰かが先にいると気になるなら立ち止まりやすい・・・!
実際彼女が通うようになって、彼らの前で立ち止まらなかったのはCD販売の日だけなんですよね。出会いも偶然がきっかけでしたけど、すれ違うのも偶然のきっかけ。普段会話も何もしていなかったから、お互い何も知らないままというのもすれ違いの要因だったかも。日頃から好きだと伝えておけば、その日はたまたまだと思えたかも・・・?という。
凡雑になるので省略しましたが、平凡な顔立ちの彼は彼女の事を気にしていて、うっすらと三角関係が発生してました。彼女は無精髭の人が気になっていたから…!
これ、本当にこれ。密かに、なんて言わずに広めてほしいと思うし、自分でも一手間を惜しまずに布教しなきゃって思います。
実際は彼女のようにいろんな感情(独占欲とか取り残され感、距離感への不安など)に邪魔されて、迷い迷いになっちゃうこともしばしばですが。
どんなに応援してても、折れる時って一瞬ですもんね。
なんかしみじみしちゃいました。
作者からの返信
人間だもの、という感じですよね。やっぱ気持ちは複雑というか。相手が特別であると同時に、同じぐらい自分も相手にとって特別でありたいという心理もあるのかなあと。
もうやめちゃおうかなって挫ける時に、それでも続けようと思える原動力というのはやはり、今まで応援してくれた人の言葉だったりするんですよね。こんな自分だけど応援してくれた人がいる、好きって言ってくれた人がいる事かなと。
実際それを言葉としてもらってるからこそ力になるというか。いるだけだと、好きでいてくれてたのか挫けそうな時は信じられなかったりするから…。
だから好きなら好き、応援するなら応援してるというアピールって細やかに必要なのかなと。
推したい時に推しはなし、という後悔だけはしないように、私ももうためらわない!という自分への教訓にしました。
でもカート君を推しまくる話とか、お題をいいったんクリアしちゃうとやっぱ書きたくなっちゃいますねー(笑)
めちゃくちゃ分かりますぅぅぅぅ!
推している相手にはほんと言葉で伝えないと、実際に行動に移さないと相手には伝わらないですよね。思ってるだけじゃ相手には届かない……。
私は好きっていう気持ちが強すぎると暴走する傾向にあるので、相手が引かないかなあって思う時が多いのですが、元気付けられました。これからも元気に推し活続けていきまーす(^^*
作者からの返信
私はそれを透明なファンと呼んでおります。存在はするけど存在感がないというか。
応援してくれてる人がいると、辛くても踏ん張ろうって思えるけども、透明なファンは応援してくれてるかどうかわからないので、心が折れそうな時の支えにはなってくれなかったりするんですよね。
だからそういう時に支える存在がいるよ!という事を伝えるためにも、推すなら密やかにではなくアピールしていこうぜ!という教訓をこめてみました。
好きをアピールすることにし過ぎはないと思いますぞ・・・!
私もこれに似たような事があり、しみじみしてしまったラスト。でも歌でメッセージを伝えていた人は、形は変わってもいつかは歌に戻ってくると言う原則もあります。今回のテーマで卓越していた小説と思いました。
作者からの返信
創作側にいる人は、創作する事自体は辞められない、諦めない所があると思うので、その原則通りになっていくのではという感じもしますね。
こういう経験、一度は誰しもした事があるのかなと。苦い後悔と共に。あるのが当たり前になってしまった時、明日もあると信じていると、大事にしなきゃいけない事を忘れちゃって…という感じで。
今回のテーマはコメディ路線の作品が多いのでこのような教訓的な作品は好まれないかもしれないという不安がありましたが、今回のコメントがとても励みになりました。
心がチクリと痛むのは、私が彼女と同じように自分だけという特別な距離感と存在に憧れてしまうタイプだからだろうなぁ。
推しの盛り上がりは、喜びの温かな思いと良さを知るのは自分だけではないという冷たい思いの両端の感情にまた共感度が増してしまいました。
彼女の夢を隠すことなく、応援してくれるお母さんと対比している様子がまた泣けちゃう。
そしてそれらの感想を書きながらも、やはり気になるのは無精髭でございました(笑)
作者からの返信
誰しもが、推しながら推しの特別でいたいという気持ち、少なからずあるのではないかなあと。一番推してるのは自分だ!という気持ちがあればあるほど。
一抹の寂しさみたいなのは感じちゃうかなあと。人間だもの(さばお)
お母さんは彼女を推してる人なので、推しっていうのはこうやるんだよ!というのを人生の先輩として身をもって示してくれてますね。
無精髭への反応が多くて、恐ろしいな無精髭の存在感…(さらっと出てるだけなのにw)。
…………好きっ!!!!!
駅前で歌う彼らを一番に押してたつもりだったのに、急に人気が出て遠くに行ってしまったような気持ちになるの、すんんんんんごいよく分かりますっ。ここにめちゃくちゃ共感してたら、CDの最後の一枚を持って彼女を待ってくれてた彼にじぃぃぃぃんとして……覚えててくれてたことが嬉しかった反面、終わってしまう彼らの夢に呆然として、こんなことならって後悔してももう遅くって……何か色んな感情がいっぺんにどばぁぁぁって押し寄せてきた短編でした。
最後にお母さんに電話するとこもよき。よきですぅ(இдஇ )すきぃぃぃ。
いつまでも推し(相手)がいるって思わないこと。自分の気持ちをその時ちゃんと伝えることの重要さを感じました。
なので言います。MACKさん大好き!!
(あとさりげなく無精髭出てて笑った)
作者からの返信
自分がいつも一番乗りだったという自負とか、矜持がちょっと邪魔しちゃいました。やや自己中気味な女の子なので、自分が人を集めてやってるみたいな所があったのが、自分がいなくても人が集まってる現実にこれまた自己中にショックを受けてしまっているところが、人間味はありますが少し残念なところでもあったり。
彼女が好きだったのは無精髭の人でしたが、立ち止まってくれる彼女を気にしていたのはCDを持ってきてくれた平凡な彼の方。三角関係の香りが漂います。
金も酒も異性も推しも、ほったらかしにしてはいつまでもないんだよ!という教訓をこめてみました。読み&コメありがとうございました・・・!
愛してるよ、月音…(イケボで再生してください)
わー何だかとても胸に来ました。あの時推していればみたいなこと、私も昔あった気がします。
どんな作家さんやアーティストとかでも自分が好きな時に好きって伝えておくの大事だなあって思いました。素敵なお話ありがとうございます。
作者からの返信
アピールしないと、存在していない透明なファンでしかなくて、というのもありますよね。
今回のこれはタイミングの悪さが重なってしまったお話ですが、彼女はいつも立って聞くだけだったので、CD販売の時は通り過ぎた事が「お金を払う価値はない」と判断したように、彼らは思ってしまったところもあったり。
いつも「好き」「気に入ってる」「応援してる」を言葉にして伝えていれば、混雑を気にして日を改めるつもりでは?ともしかしたら彼らももう1枚が売れるまで待てたかもしれないという。
とにかく推してる存在は、推してる自分がついてるアピールそのものが、夢を支える栄養になるのではないかと思っているので、カクヨム作家さんもばりばり推してまいりますよ!
思わずうるっと鼻水まで出てきてしまいました。
後悔が尽きないだろうなと。
音楽を諦めたことで、また新しくて輝かしい未来が待っている可能性もあるけれど、それでもその時は一切そんなこと思えないし分からないし、悔やんでも悔やみきれないだろうなと。
確かに人気そうな方を見ると『私一人が応援してもな』と誰もが思うんじゃないかなと思います。密かに応援するのが好きな人もいるだろうし。けれども先行きは100%決まってるわけではないわけで、思っても見ない未来もあるんだなと。教訓的なお話に感銘を受けました😆彼女は今後少しずつ変わっていくんだろうな~✨
作者からの返信
夢を見るためには現実が付きまとうという。音楽もそうですが、何かを創作して発信する人って世に出るまでが長いし、その大部分が途中で力尽きているのかなという気持ちも。それってやっぱり栄養不足、応援している人の存在感のなさかなあって。
頑張ってとか、好きですって言われるだけで、力がみなぎるのではないかなと。
他の人が応援してるからいいかな?って思ってしまったりすると、結構同時に他の人も同じ事を考えていて、一気に応援してる人が減ったりして心を折る事があるんですよね。
興味がなくなれば去るのも仕方ないと思うのですが、好きなのに胸に秘めて透明なファンでいると、こういう時に後悔として残っちゃうなあと。
素敵なレビューもありがとうございました!
>多くの人に囲まれ次々と売れていくCDに対し嫉妬のような感情と、自分だけの彼らではないという一抹の寂しさ
私も基本的にはこっち寄りに感じちゃうほうなんで、彼女の気持ちすごくよくわかります。「自分だけが良さを知ってる」みたいなのが嬉しいんだけど、だけどそれを表に出さないと自分の好きなものも失いかねないんですよね。MACKさんはそれを常に体現されていて、イラストにつられて読み始めちゃった作品も実際あるし、本当にすごいなって思います。
「親孝行したいときには親はなし」よく聞く言葉だし、自分の身にもすでに半分降りかかった言葉ですが、ここと推し活を絡めてくるとはさすがだなあ。
親にも推しにも、気持ちを形に残すことが大事ですね!
作者からの返信
ああーー伝わって嬉しい!
自分だけが知ってる、知る人ぞ知るの、知ってる側にいるというのが特別感なんですよねー。でもその特別感を共有してこそ推し活動は輝くのかなあとも。
「〇〇は儂が育てた」と言えるレベルで推して行く事が、真のファンというか。
存在自体が嬉しいけど、言葉をもらうともっと嬉しい。夢の維持って、養分がいるんですよねやっててよかった!と思える要素が。
親も推せる人も、ずっとは存在できないのだから、意識したときが孝行時というか。
そんなお話としてまとめていたので、読み込んでいただけて嬉しいです。
編集済
無精髭!
推したいときに推せないことが教訓へと繋がる
綺麗にまとまっていました
凄いです
歌い手さんも聴きに来ていたことを覚えてくれていた時点で、きっと励みになっていたのだと思います
しかしこれ続編出来そうですね
作者からの返信
無精髭をねじこんでみたものの、存在感皆無で去ってしまった!続編を書くならヒーロー枠ですけども(笑)
いつも立ち止まる最初の一人になるのも、実は結構勇気がいりますよね。さくらじゃないけど、彼女が呼び水だったのは確かで。
偶然出会ったのに、偶然遅れたせいでCDが売れなきゃいけないという説明を聞きそびれていた結果がこれというすれ違い。
運命ってこういうところあるのではとも思ったりもしました。出会いは大事にしたいですね。
無精髭(笑)
そうなんです!推しは推せる時に推せ!!っていう言葉があるくらいに、推し活はその時その時が勝負なんです!!!(?)
今回は残念な結果になってしまいましたが、毎日立ち止まってくれる私の存在に彼らもパワーをもらっていたかと思いますよ…!それも立派な推し活ですし!
これを教訓にして親孝行に繋げるラスト、個人的にすごい好きです(*^^*)
作者からの返信
親孝行についてはことわざがあるのだから、将来的には推し活動に対する言葉がことわざになるかもしれないですね(∩´∀`)∩推しは推せる時に推せ!は明言かと。
彼女、「孝行したい時には親はなし」も同時に実感しちゃったという。永遠なんてないですからね…。
推したいとおもったときには、もう推しは( ꈨຶ ˙̫̮ ꈨຶ )なんという真理……!
そして冒頭の「親孝行」に返ってくる展開の妙。押してなかったヒロシじゃない方が、CDをくれたというのも面白かったです!
いやしかし、教訓が強い。私も、推せるときに推しとこうと思いました(´;ω;`)
作者からの返信
まだ「推しは推せる時に推せ!」はことわざになってませんが、いつかこれもことわざとして浸透するのではないかと思っていたりも。
親孝行のことわざは有名だから、それと同じ事であるという教訓として盛り込んでみました。
推しじゃない方が彼女を気にしていたという微かな三角関係の香りを添えて。
読み終えた後に何か心に残ってくれたら幸いです!