お金と推し活と

叢雲ルカ

お金と推し活と

 他の作品を読んでいたりする貴重な読者様は、既にお気付きだろうが、私には推しがいる。

 ここ7年の彼への投資額は……。

 まあ、まだ、いっても数十万円か。それよりもアニメの映像作品の方が大分お金かけている。もしかしたら、お宝があるかもだったりの古い奴だ。

 そんなこんなで、恥ずかしいが額は多くない。イベントはほぼ行かないからなんだけど、引きこもりと推し活の両立の難しさが金額に現れている。

 引きこもりが勝っているんだろう。体力もないしな。

 まあ、金額だけが勲章なら、飽きた時とか、どーするんだよ。

 飽き性あるあるなんです。

 ってなもって理性で残っているので、感情で動いていない分、暴走度は低いだろうな。まだ、健全だ。

 MAXヤバかったのは、1年目に寝食忘れて、CD試聴に没頭し貧血になったくらいか、それも、今はない。やったら、年齢的にどうなるか分からないので、やらない。

 不摂生を唱っていてもそこは外さないようにしている。

 多分、推し活が落ち着いたのだろう。



 さて、推しの彼ですが、認識云々の話をするなら、リアル中二、位から、名前は知っている。

 買っていた雑誌に彼の名前が載っていたからだ。

 まあ、あの頃の彼は黒歴史にしている部分があるので、これ以上は掘らないが、つまり、黒歴史部分も老害アニヲタは知っているんです。それだけの話。

 そこから好きになるに15年もの時間が必要だった。

 大分時間が空いている。本当に今更だ。


 今にして思えば、ここまで推すようになったキッカケはテレビに出ている彼を見たからだ。

 普段全然出ないのに、何故か出ていた。

 たまたま、それを観ていた。私。そんな始まりだ。

 当時は嫌なことが多くて人生のどん底に近いくらいだったのだが、この日は何故か彼を食い入るように見た。

 そして、金銭的に余裕がない中、発売されたCDを買って、食い入るように特典映像を観た。

 その時に彼が病気になっていたのを知った。いわゆる贅沢病と言う奴なんだが、そこそこの中年にはなっていたが若くしてなり、残りの人生を病気と一緒に付き合わなければならないと、この文章の7倍、面白く語っていたのだ。

 いや、そう言うので笑いを取らなくてもとは思うが、ゲスト出演していたラジオでも年内は面白くと言う程、飄々と語っていたので、ああ、なんで落ち込んでいるんだろうって思って、好きになった。

 恐らく、これも恋なんだろうけど、恋と呼ぶにはあまりにも相手を知らないし、近づくことが叶わない。

 なんと言っても落ち込んでいる私を救った神様のような人を好きになるなって無理だったし、理想に近い殿方でもあった。近づくのは私の精神が持たないのは必至です。

 それは分かっていたので、推し活に自動シフトすることができた。

 もし、これが上手くいかなかったら、ストーカーになっていたかも知れない。

 そうはならなくて良かったと思う程に最初は好きだったし、今でも推している。

 今は、昔に比べて金銭的に少しは余裕があるので、普通に雑誌を買うまで、手が届くようになった。昔はなにかを買うのに数ヶ月お金を貯めていたさ。

 これはとてもいいことである。

 投資が出来るのは素晴らしいことだと本当に思った。



 最後になんと言っても、作品のキャラクターへの影響も受けている。

 勿論、彼はそんなことはしないし、言わないだろうけど、性格的な成分は結構盛り込まれている。

 そして、長年決まらなかった誕生日の部分を決めたのも、推しのお陰でもある。推しに近い誕生日にした。

 そうすると推しと同じ獅子座のB型になる。うん。ようやく、キャラの誕生日がしっくりきたって思ったのは、ここ一年位の話しだ。

 キャラ自体は10年も前から存在していたのに、決まったのここ数年と言うのも、才能のなさを感じるが、それでも確立できたのは、推しのお陰である。

 もう、一生足を向けて眠れない人です。

 そんなバラ色人生(略してバラライですな)にしてくれた推しにはとても感謝しています。

 いつか、感謝の言葉を直接言う日がくればいいなと思い、この文書を終わらせたいと思います。



 追伸・何故、推しの名前を書かないか、それは……まあ、意味はあまりないけど、ねぇ。



終わり。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

お金と推し活と 叢雲ルカ @luke0811

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ