家族や知人にしてみればたまらない悲劇ですが、社会全体で見ると、この悲劇もまた、世にある悲劇のひとつとして、歴史の片隅に残されていくのです。もっとも、誰かが、余程のことをすれば、話は別かもしれない。例えば、それを手記なりなんなりの形で世に問いかける形で。しかしそれとて、それを抗い切る力となれるかというと、どうだろうか?物書きの一人として、そんなことを思わされました。