このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(46文字)
姉が推す超人気のシンガーソングライター、国民的破天荒アイドル〈あやちょん〉は、小学校時代姉の親友だった。けどもう十年以上連絡とっていない親友は、もはや他人。地味でなんの取り柄もない姉のことなんて、忘れているに違いない。それなのに思い出のまぼろしにすがりつく姉の推し活は、惨めだった。だけど、姉の元には〈あやちょん〉からの手紙が来ていて……「好き」があることで、世界が綺麗に見えてくる。そんな予感がする物語です。