第789話 パターン英会話を学ぶ男 2

 本日の英文はこれ。


 Let me know.


 意味は「僕に知らせてくれ」となる。

 これも無茶苦茶よく出て来る表現だ。

 在米中、1日に3回くらい言ったり聞いたりした。


「手術が終わったら教えてくれ」とか。

「何か不具合があったら連絡してくれ」とか。


 これらを英文にするとこうなる。

 Let me know when the surgery is done.

 Let me know if you have any problems.


 この応用編としての 'let me ~' も便利な表現だ。


「スーツケースをお持ちしましょう」

「コートをお預かりしましょう」


 ホテルなどでボーイさんに言われそうなセリフだけど、それぞれこうなる。

 Let me bring your suitcase.

 Let me take your coat.


 直訳だと「スーツケースを運ばせてください」「コートを持たせてください」だ。


 これも日常生活で使いそうな場面を想像するのがいいと思う。

「オレに支払いをさせてくれ」

「その仕事、私にやらせてください」


 Let me pay for it.

 Let me do the work.


 本当は払いたくないし仕事したくないんだけど。

 あんまりこのセリフを練習したら、大切な場面でうっかり出てしまうかもしれない。

 危険な表現だともいえる。



 さて、me のところは you とか it とか him を入れることもできる。


 I'll let you know.

「知らせるよ」

 発音は「アーイレッユーノウ」とか「アーイレッチューノウ」とか。

 YouGlish というサイトに I'll let you know と入力するとアメリカ式、イギリス式、オーストラリア式のそれぞれで発音を聴く事ができる。

 発音スピードの調整も可能なので、0.6倍速くらいで聴くと日本人でも簡単に聴きとれるってもんだ。

 こういう便利なものを知っていれば勉強がかなり楽になる。


 Let it go.

「放っておけ」

 これはディズニーの有名な歌詞だな。

 発音は御存知「レリゴー」だ。

 let の t の音がラ行に変化して、次の it の i とくっついて「リ」になっている。

 さらに it の t は脱落してしまった。

 かくして「レリゴー」の完成だ。


 Let it be.

「そのままにしておけ」

 こっちはビートルズの有名な歌だ。

 これも「レリゴー」と同じ理屈で「レリビー」になる。


 Let him go.

「彼を行かせてやれ」

 1986年の映画「トップガン」に出てきたセリフ。

 発音は「レリムゴー」

 t の音がラ行に変化しただけでなく、him の h が脱落している。

 h の音はしばしば脱落して him が「イム」、her が「アー」になるのは理不尽だけど、オレたち日本人は受け入れるしかない。

 非英語圏に生まれ育った人間は黙って努力を積み重ねるのみ。



 というわけで、第2号の使える英文!


 Let me know.


 そして口慣らし練習用の11文。

 1日10回、10日間も繰り返したらペラペラだよ。

 英語中級者は第2文から第8文の練習だけでもいいかも。


 Let me know.

 Let me know when the surgery is done.

 Let me know if you have any problems.

 Let me bring your suitcase.

 Let me take your coat.

 Let me pay for it.

 Let me do the work.

 I'll let you know.

 Let it go.

 Let it be.

 Let him go.

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