第700話 リスニングを工夫する男 2
(前回からの続き)
一般に英語を習得しようと思ったら「聴くより読め」「書くより話せ」と言われる。
だから字幕なしで洋画を見ると「聴く」だけになってしまうが、英語字幕とともに見た場合には「聴く+読む」となるので、より効果的ではないかと思う。
さらに現代のネット時代、公開された映画はすぐに誰かがスクリプトを作ってしまう。
だから大いに助かる。
試しに Google に "mission impossible dead reckoning script" と入れると2番目くらいに長文のスクリプトが出て来た。
いつまで残っているのか分からないけど。
このスクリプトを読んでみると、知らない単語で苦しめられるだけでなく、簡単な単語だけの長文も意味が取れない事がある。
言いたいことは何となく分かるが正確な理解からは
そういう時、オレは無理せず文明の利器に頼っている。
すなわち DeepL か Google翻訳、もしくは両方に英文を丸ごと放り込む。
すると瞬時に日本語が表示される。
ちょっと不自然なところもあるが、DeepL と Google翻訳の良い所取りをすれば十分に読める日本語の完成だ。
で、これを文法的に検討し「なるほどそういう意味になるわい」と思ったら、次の難解英文に取り掛かる。
こうしてスクリプトの文字に助けられながら英単語を理解し英文を解釈するという事を繰り返す。
その
飽きずに続けようと思ったら、聴くべき教材を選ぶことが1番大切だと思う。
最近のニュースになった日本の人物を選ぶと……
・今朝、病院で死亡した連続企業爆破事件の
・京都アニメーション放火事件で死刑判決を受けた
・ウクライナ生まれのミス日本、
・人ではないけど逆さまになりながら着陸した月面探査機 SLIM。
面白いのは YouTube の英語ニュースの場合、下に大量のコメントがあり、その
これを読むのもまた良い勉強になる。
英語圏の普通の人がどんな単語を使っているのかが分かり「なるほど」と思わされることが多い。
特に人種的に日本人でない
オレ自身は彼女がミス日本になった事について、特に反対はしない。
なぜなら「日本人とは? ミス日本とは?」というテーマについて、人々が議論する良い機会になるからだ。
定義上、帰化して日本国籍を持っていれば、その人は日本人に違いない。
理屈ではそうだけど、感情面では彼女がミス日本になったという事を受け止められない人は沢山いると思う。
だから、彼女がミス日本になった事に賛成する人と賛成できない人との間で、一体どこが問題なのか、違和感の正体は何なのか、それを議論して徹底的に掘り下げるべきだ。
そういった美を体現できれば、どんな人種的背景であってもミス日本として
そのような持論を英語のコメント欄で吹っ掛けたら面白そうだ。
果たして
これはこれで英語学習における新たな挑戦になるかもしれないぞ。
(「リスニングを工夫する男」シリーズ 完)
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