高齢者は臓器機能や予備力の低下から複数疾患を併存していること、
成人に比べると侵襲に対して大きなリスクを伴うため慎重な判断が必要なことを改めて考えさせられ、実習前ということもありより身が引き締まりました。
とても趣深い(言葉の表現が合っているかどうか分かりませんが)医療の世界ですが、医療に従事することで私より何年も何十年も多く生きる高齢者の人生、歴史の一部になり、その人の時間や経験、成長、世代間のつながりに触られることは、他の業種にはないとても興味深い点でもあります。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
確かに医療の世界の奥の深さは面白いですね。
身体的な事だけでなく、患者さんの人生にまで触れることのできる実習ができることをお祈りしています。
編集済
私自身は「何でも内科」を自認し、入院でも、外来でも、訪問診療でも、複数のproblemを抱えた患者さんをfollowしています。当然、外来は時間がかかり、プライマリ・ケア連合学会の講演会である理事が語っていた「3時間で25人」なんてことにはなかなかならず、1~1.5時間の延長はざらです。
入院でも、「居室内で転倒し、骨折はないけど、痛みが強いのでレスパイト入院で2週間」という事で受け入れると、やはり骨折はあって、ベースに結構な心不全、腎不全があり、転倒の際に眼球の穿通性損傷と眼窩底吹き抜け骨折があり(未評価だった)、交感性眼炎で、健側の視力低下もあって」などという人だった、なんてことも珍しくはありません。ちなみにこの方は、何とか3か月で状態を安定させて、施設入所にこぎつけましたが、施設入所1週間で亡くなられたと聞いています。
クリニックであったり、急性期病院であったり、当院に紹介状を送付し、受け入れを希望される医療機関は多く、可能な限り受け入れていますが、自身の専門領域の評価しかしていない、評価が全体に不十分でご家族にも病状説明が不十分である患者さんの紹介状を見るたびに、悲しく思っています。
一筋縄ではいきませんが、まさしく日々、悪戦苦闘しながら仕事をしています。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
まさしく、先生が実践しておられるように、複数併存疾患や付随する問題にも対処する事こそ評価されるべきだと思います。
研修医にもそのように指導していますが、なかなか伝わらず、歯がゆい思いの毎日です。
同じような価値観を持った医師を少しずつ増やしていく事が大切だと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
こんにちは。
日本の医療保険制度が最適な治療の足かせになっているんだとしたら、心配になりますね。総合診療科の苦境も、この連載で痛いほど理解しました。。
私事ですが、このお話を伺って、自身が狭心症のケがあるのかも、、とハッとしました。この十年来、時々心臓が締めつけられるような不快感があって、たいてい10分かそこらでなにごともなかったように戻るのですが、健康診断では特段の異常値は出ないし、お医者さんに話しても「ふぅん…?」で終わるので、まあいいか、と放っていました。
そもそもこの症状をうまく言語化できなかったのですが、今回、「喉の違和感がまずあって、」というのが、まさにそれだ!と思いました。
次回の健康診断では、そんな説明をしてみます。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
まさしく冠攣縮性狭心症の疑いがありますね。
健康診断まで待たなくても、「循環器内科」という看板の上がっている医療機関を受診するのがいいと思います。