応援コメント

第580話 思い出を共有する男 3」への応援コメント

  • 結核の発生届については、厳しいものがありますね。

    私が研修医時代に、クォンティフェロンが実用化されましたが、それまでは、ツベルクリン反応が大きな意味を持っていました。BCGを接種しているので、研修医入職時のツ反は「陽性」でしたが、研修医時代、accidentary、あるいは治療上仕方なく、排菌している結核患者さんの治療(一番記憶に残っているのは、喀痰抗酸菌染色(2+)の患者さんの出血性胃潰瘍の方。結核専門病院に消化器内科がないので、止血処置はこちらで、と言われ、私が主治医として2回カメラを行なった)をすることもあったので、診療所に入職し、ツ反を行なうと「強陽性」となっていました。

    師匠(呼吸器内科指導医)曰く、「『この患者さんから感染した』ということが感染者の追跡調査で明らかになった場合は、潜在性結核の化学療法を行ないます。『いつ罹患したのか分からない』という場合には、『そのまま』ということになります。高齢者世代はほとんどが潜伏感染をしているので、下手に治療範囲を広げると大変なことになること、30代を超えた方の潜在性結核に対する化学療法で高率に重度の肝障害が発生するので、この程度の対応とせざるを得ないのでしょう」と言っておられたことを覚えています。

    あれから20年経って、QFTを使われるようになったので、対応は変わっているのかもしれませんが、少なくとも、「結核」など、「速やかに報告するもの」は、本当に「速やかに」報告することが、かえって面倒くさくなくていいだろう、と思います。

    作者からの返信

    ウチでは一時、QFT でしたが、今はもっぱら T-SPOT を用いています。
    あと、速やかに報告するほど、調査対象が少なくてすみますね。


  • 編集済

    結核の届を忘れると、わが県は、院長は保健所に呼び出され土下座謝罪、1時間のお説教(院長です)でも済みません。
    再発防止策という旧ソ連並みの自己批判文を停止し、何回もダメ出し
    医師会の御大が出てきて「もう許してやれ」と言われるまで書き直しですね、

    当の本人はエグザイル(追放処分の流浪人)になる恐ろしい話です

    作者からの返信

    おお、厳しいですね。
    結核が拡がる事を考えると、厳しくするのが本来あるべき姿だと思います。