第496話 エクササイズを始めた男

 ダイエットを始めた事は以前に述べた。


 今度とりかかるのはエクササイズだ。

 内容はともかく、どう継続するかが問題になる。


 わざわざジムに行ってマシーン相手に頑張るってのは論外。

 なぜなら、これまでの人生で何度も挑戦しては挫折してきたからだ。


 なので、簡単に始められて継続できる事を行う。

 という事でウォーキングを始めた。

 時間はわずか10分。


 これだと消費カロリーはコンビニお握り3分の1程度にしかならない。

 が、10分だったらいくら忙しくても出来るというメリットがある。


 平日は帰宅して車を停めて、その後に歩く。

 家の近所を1周して10分、と思ったら15分も歩いていたりする。


 休日の朝だったら、カクヨムを1つ書いて出かけることも可能だ。

 不思議な事に10分くらいのウォーキングなら体が活性化するのか、その後の家事がはかどる。


 コツは始動までのハードルを下げること。

 オレは家にいるときの短パン・Tシャツのままサンダルを引っ掛けて出かける。

 パジャマ以外なら着の身着のままでOK。

 着替えたりする時間の間に目的を達成できる。


 外に出る時にスマホと家の鍵を左右の手に持っておく。

 手に持ってもスマホの万歩計が作動するのか?

 大丈夫、ちゃんと作動した。


 休日なら昼に1周、夕方にもう1周しても良い。

 なにしろ始動0秒というのが大切だ。


 ただし雨だけはどうにもならない。

 雨の日は地下街やデパートを歩けと言われるが、行くまでが大変だ。

 そういうのは始動0秒に反する。


 で、かれこれ1ヶ月も歩いてみた。

 1日の平均歩数が4,000歩から6,000歩に増え、体重が1.5キロほど減っている。


 ダイエット開始からすると2ヶ月で約4キロの体重減少だ。

 まあまあの成果とも言える。


 が、さらに減らすにはどうすればいいか。

 言い換えれば、「自分」という怠け者をどう機嫌良く働かせるのか。

 そいつが問題だ。


 もはや自分専用の体重減少ゲームだとも言える。

 いかにうまくクリアして次のステージに進むか。

 まずはゲームを上手にデザインしなくてはならない。


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