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2023年7月7日 08:42 編集済
私のように、検査機器の少ないところで診療業務をしていると、「病歴と身体診察」の重要性が痛いほどわかるようになります。ただ、身体診察は検者によって結果が変わるのが難しいところで、それ故Artzと呼ばれるのでしょう。後期研修医のころ、ER当直で初期研修医の後輩に、「尿路感染症だと思います。CVA knocking painがあります」と言われたことがあり、一緒に診察をしたことがあります。患者さんはゼロゼロとした呼吸をしていてSpO2も低く、「肺炎じゃないか?」と思い「CVA knocking pain」を私が確認しても、痛がりませんでした。後輩に、「もう一度所見を取ってみて」と伝えると、筋骨隆々の男がかなり力を込めて、虚弱な女性のCVA領域をガンガン叩いていました。「そんな力で叩いたら、俺でも痛いよ」と伝えたことを覚えています。
作者からの返信
CVA叩打痛を調べる時は、「まず打診のように指を使って叩き、その後に徐々に強くしていく」と千葉大学の生坂教授が言っておられました。いきなり拳で叩く研修医が多いですね。
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私のように、検査機器の少ないところで診療業務をしていると、「病歴と身体診察」の重要性が痛いほどわかるようになります。
ただ、身体診察は検者によって結果が変わるのが難しいところで、それ故Artzと呼ばれるのでしょう。
後期研修医のころ、ER当直で初期研修医の後輩に、「尿路感染症だと思います。CVA knocking painがあります」と言われたことがあり、一緒に診察をしたことがあります。患者さんはゼロゼロとした呼吸をしていてSpO2も低く、「肺炎じゃないか?」と思い「CVA knocking pain」を私が確認しても、痛がりませんでした。後輩に、「もう一度所見を取ってみて」と伝えると、筋骨隆々の男がかなり力を込めて、虚弱な女性のCVA領域をガンガン叩いていました。「そんな力で叩いたら、俺でも痛いよ」と伝えたことを覚えています。
作者からの返信
CVA叩打痛を調べる時は、「まず打診のように指を使って叩き、その後に徐々に強くしていく」と千葉大学の生坂教授が言っておられました。
いきなり拳で叩く研修医が多いですね。